つまりはスカラ座開幕の日。
今年の演目はなんとベートーベンのフィデリオ!ドイツ語オペラでした。
朝から大変なことに・・・・バリケードだらけで、信号も渡れない。
広場がバリケードでぐるっと囲われている・・・・
あれ?いつもこんなんだったけ???と思ったら、中道社会派(でいいのかな?)のデモ隊が出ると言う予告があったらしい。
アーケード街では恒例のスクリーンが。晩はここで生中継されました。
興奮は高まっていきますが・・・・。私も行こうかなと思ったけど、しかし、この日から寒さが・・・
ドゥオモ広場のツリーも完成。聖アンブロシウス祭と言うミラノの守護聖人の日ですから。
結局私はRai 5で放映されてたのを家でぬくまって観ていました。
幕間のインタヴューには、テアトロに観劇に来ていた人々の反応はマチマチ・・・・
なんと言ってもモダンすぎるフィデーリオでしたから、この反応は仕方ないんだろうなとは思いました。
ちなみに平土間の一番高い席は2400ユーロ(36万円?)だそうです。すごい。
ただし、これらの収入はアカデミーや若者や子どもたちのイヴェントに使われる予定だそうです。
(真実でありますように・・・)
スカラ座はイタリアがフェラーリについで世界に誇る「ブランド」であります。
フィナーレは12分間拍手喝采。スタンディング・オべーション。レオノーラは良かったんじゃないかと思います。
結局売上は230万ユーロ。去年のトラヴィアータより10万ユーロ減だったんだそうな。
しかし、オペラの知名度を考えても、よくやったと言えるのでは?
Rai 5のチャンネルで視聴した人の数は30万人。昨年の半分らしいけど、でも、2012年の
ワーグナーのローエングリンの視聴者は20万人ほどだったことを考えると、これも良い数字。
しかし!!!
デモがすごかったらしい。(写真や動画が見れます)
卵にトマト、ズッキーニ、石、花火・・・・・
政府に対する日ごろの怒りをここに思いっきりぶつけたのでしょうか?
(私は通常デモは嫌いなんですが、なんだかしみじみと共感してしまった・・・)
確かに、スカラ座のプリマには政治家も勢ぞろいですからね。
首相のレンツイも大統領のナポリターノも欠席でしたが。(デモを見越してかしら?)
警察、憲兵警察、税務警察、消防隊員から1000人近く動員して警備にあたらせた。
結局警察の負傷者2名、デモ隊の負傷者4名。でも逮捕者無し。
確かにこの政府の下、住むところに困っている人も居る中、スカラ座のプリマだとか言って、
アルマーニなんかのドレス着て、モードを競い合うような夜に、
デモ隊の怒りが爆発する気はわからないでもない。
個人的には、オペラは大好きなんですが。
イタリア政府、いい加減にしろよ!
このままじゃあ、万博にも影響しますよ!
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