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2017年5月19日金曜日

チンクエテッレは雨でも美しかった(その2ワイナリー)

朝のマナローラは静まり返って・・・

まあ、あまり人はいないわな、チンクエテッレの村に宿泊するお客さんは少ないと思われる。

せいぜいモンテロッソかな?或いはラ・スペツイアに宿泊して、列車やボートでチンクエテッレを訪れる感じかな?

雨降ってるし、友人が、ワイナリーに行きたい!と言うので、一度お仕事で訪れたことのあるワイナリーに電話で確認したら、開いているとのこと。早速行ってみることにしました。

しかし、もちろん足は地元の公共機関。ATCと言う市バス的なものに乗って向います。

1階乗ると2,50しますが、チンクエテッレカード持っている人はそれで乗れるので便利。

10分くらいですかね。到着します。Cantina Cinqueterre

外観

景色・・・・うーん、暗いですね。

晴れているときはバスからこーんな景色が。

こーんな景色も。

まー、しょうがないです。

おばちゃんがかなりさらっとワイン醸造所を見せてくれた後ショップで試飲に入ります。

ちなみに試飲は、ここの有名な甘いワインシャケトラだけだと7.50ユーロ。

結局私は3種類の辛口白ワイン8ユーロを。友人は二種の白ワイン+シャケトラ一杯で13.50ユーロと言うのにした。
シャケトラは陰干ししたぶどうで作る甘いリキュールみたいワインで、私は一度飲んだことあるし、やっぱり甘いものは苦手。それに本当は赤しか飲まないんだけど。白は基本的に、お付き合いでしか飲まない。今回は友人のお付き合いだからー。

などどぶちぶち言ってないで、さっさと飲め!って感じですよねっ!


さて、1本目、チンクエテッレの定番の白ワイン、その名もそのまま”チンクエテッレ”

結構気前良くたっぷりついでくれる。
爽やかな飲み口。初心者でも飲みやすい。(ちなみに私は初心者じゃないっ)

一番軽いものから始まって、少しずつコクが出てくる(当然か)。
友人はシャケトラに喜んでいたけれども、


シャケトラ、高っ。37.59ユーロ。リセルヴァはもちろんもっと高かった。
なので、友人はあきらめて、シャケトラクリーム入りチョコをお土産に。

リモンチーノクリームが入ったチョコ、そしてチンクエテッレワイナリーのロゴが可愛いボトルのワイン。

お土産になりそうなものがたくさんあります。

絶景柄のレモンキャラメルとか。

オリーブオイルも試飲させてくれますよー。

シャケトラは、食後にデザートと一緒に飲む感じですかね。
それも、特別なパーティーや記念日に開けるものだと、おばちゃんが教えてくれました。

さて、ワインも入って、少しテンション上がってきたところで、雨も止み、
この後は、列車でリオマッジョーレへ・・・そこでランチ!





2017年5月1日月曜日

チンクエ・テッレは雨でも美しかった(その1)

先日、チンクエテッレに行きたい!と書いたのを読んだ友人が行ったこと無いから行きたいと言い出したので、そうね、天気がいいから海の景色、見たいね、と早速向いました。

天気予報はまさかの雨!

あんなに暑かった(最高気温日向で30℃)のに、いきなり最低気温の4℃まで・・・。

つまり、真夏から冬へ。今まで街行く人たちはビーチに行くような格好していたのに、いきなりダウン着だしてるし。

テンション下がりながらも、しかし、二年ぶりのチンクエテッレとの再会に心を弾ませ、列車でマナローラまで。

ツアーだと、ラ・スペツイアなどに宿泊して、朝ラ・スペツイアからボートに乗って5つの各村で降りて散策するパターンが多いのだけれど。

私は個人的に旅行するときは、せっかくだから、いずれかの村に宿泊したい人なので、今回は、ぎりぎりにホテル取ったこともあり、マナローラに泊まった。

前回泊まったときはリオ・マッジョーレに泊まったなあ・・・。

ただし、村なので、大きなホテルとかはほとんど無いです。

B&Bや、レントルーム、アパートメントみたいな小さなところばかり。

ミラノから3時間半、列車に乗ってマナローラ到着すると・・・


どよーん・・・。
駅についたら、いきなり黒い雲が。
チンクエテッレと言うと、いつも真夏の日差しのかーっと暑い印象しかなかったのですが、まさかの初曇りチンクエテッレ。



しかし、ともすれば下がりそうなテンションをマナローラの猫ちゃんが上げてくれる。


ホテルは、最初、やっぱり景色の綺麗なところがいいねって話していて、Bookingで絶景ホテルらしいVandirisというところに目をつけたのだけれども、
タッチの差で満室になってしまったので、それはまた次回と言う事で、
Ca' de Baranと言う町のど真ん中のホテルを予約。
なんてったって村ですから、中心部は小さい。
駅のトンネルを抜けてすぐ、海岸からもすぐ。


あら、まあ、しかし、一筋の太陽の光が雲の間から差して、やはりチンクエテッレの海は美しい。



Nessun Dormaと言う絶景に臨むBarでアペろう!と向ったら、なんと結構な行列だったけれども、くじけずに並ぶと20分くらいで席に案内された。


これは↑待っている間に見れる景色。絶景。恋しちゃいそう。

しか~し!
案内された席はちょっと奥の方で景色はほとんど見れなくてがっかり・・・
しかし、めげないぞ~。


Nessun Dormaと友人。

あっ!またドリンクとつまみの写真を忘れている!!

当然、食べ物とドリンクより、やはり景色が絶景なので、景色ばかり撮ってしまうのだ。

せっかくチンクエテッレに来てるんだから、チンクエテッレの白ワインでアペリ。
(ちなみにドリンク一杯ずつとハムサラミチーズのおつまみで二人で15ユーロと安い)


しかし、(友人曰く)東映の映画のオープニングの荒波のようにざっぷんざっぷんと。


まー、こりゃあ、明日はボートは出ないだろうなあ。

さて、それじゃあ、寒いし、雨もぼちぼち降り出しそうなので、食べ物買って、ホテルの部屋で食べるかと、La Cambusaと言うフォカッチャ屋さんで物色。


買ったのは、こちら↑ファリナータ。大好きなヒヨコマメと粉で作って焼いたもの。

リグーリアの料理です。


そしてこちら↑、右のパスクアリーナ。リグーリアの復活祭のパイ。

中には、リコッタチーズ、卵、ほうれん草。


他にもこーんなにたくさん、フォカッチアやピッツアがいっぱい。

翌日の朝も、実は行きました。

夜も、朝もそれぞれ別のイケ面君がいました。

朝のイケ面くんは、寿司好きな彼女と日本に行きたいので、高級な寿司レストランを教えてくれと頼まれたので、数寄屋橋次郎をご紹介。

美味しい回転寿司を紹介しようと思っていた私は自分が恥ずかしくなってしまいました。

せっかく日本に旅行するんだから、思い出となる高級寿司やに彼女を連れて行きたい!と言うイケ面くんに感激。

夜はそんなんで、ファリナータとパスクアリーノに、チンクエテッレの赤ワインで、さっさと就寝。(なんてったって早寝早起きが習慣の私)

翌日は雨だったので、ワイナリーに行きました。それはまた次回!

2017年4月11日火曜日

ミラノのドゥオモの新しいチケット売り場

ミラノで一番の訪問者数の多い観光箇所と言うと、言わずもがな、ドゥオモです。


何度見てもこの美しさにはため息が出ます。

外観だけじゃないんです。

そのステンドグラスの美しさにも一見の価値あり。

大体外観だけ見て、中に入らずに居られるものでしょうか?

そして、ドゥオモテラスもお勧めです。


天気の良い日はアルプスの山々まで見え、その景色は絶景です。

それだけでは無く、ドゥオモのフライングバットレス、そしてそびえる尖塔を間近で見るだけで、感動の嵐。

なのに、なのに・・・。

4月6日からドゥオモのチケット売り場が新しくなり、通常は新しくなったら、全て便利になると思うじゃないですか?

イタリアは違うのです。新しくなったら、全てが面倒くさくなってしまうことが多々あるのです。

今までドゥオモの南側に黒い掘っ立て小屋がくっついていたのですが、行列がすごいので、本心はそれを解決したかったようですね。

そこで、大きな総合チケット売り場が4月6日にオープンしました。

場所は・・・以前、万博の間レストランがあった、ここ↓


ドゥオモインフォポイント、そしてドゥオモショップ、そしてチケット売り場になったのです。


こちらが入り口となります↑

しかし、今日行って見ると、なんと行列がすごい!!



このような行列に恐ろしくなりました。一体どれだけ時間がかかるのか?

なぜこのような行列ができるのかと言うと、とにかく、番号札をもらう発券機が二つしかないので、そこに並ばないといけないのです。


このような、青いエプロンもどきをしているアシスタントさんがいます。

そして番号の発券機。


この様な画面がでます。その際に、オンライン購入してる人は、TicketOne Onlineを選びますが、それ以外の人は、Biglietteria/TicketOfficeを選びます。

プライオリティは、妊婦、障害者の方、ご高齢の方、幼児連れの方、(のはず)になります。

そして、番号が呼ばれるのを待って、窓口に行きます。

ちなみに、自動販売機も二つあり、そこで購入の方は、この発券機に並ぶ必要はありません。

とにかく、個人のお客様では、オンライン購入をお勧め。

番号札をもらってからの順番が来るのが早い(はず)です。

一番早いのは、個人ガイドをお願いして予約をしてもらうことですが・・・。

オンライン購入はこちらからできます。

当日購入の裏技としては、ドゥオモ美術館の窓口での購入となります。


Piazza del Duomo 12にあります。(王宮の入り口入ってすぐ左)



ちなみにドゥオモのチケットは、ドゥオモ美術館も共通券なので、是非訪れてみてください。

私がお勧めして訪れていただいたお客様は皆さん、すごく満足していらっしゃいましたよ。

ドゥオモのオリジナルステンドグラスを目の当たりにできたり、設計図として使われていた木製の模型があったり・・・。

Ticket Office 1SALA DELLE COLONNE, Piazza del Duomo, 14/a opening : everyday (closed 25 dicembre) 8.00 ~ 18.30. 最終チケット販売: 18.00

Ticket Office 2GRANDE MUSEO DEL DUOMO, Piazza del Duomo, 12 opening : every day 8.45 ~ 18.00 (Monday closed) 最終チケット販売: 17.00. 









2015年3月22日日曜日

ユネスコ世界遺産のカステルセプリオとカスティリオーネ・オローナのコッレジャータ

先日、大変興味深いツアーのお仕事で、久しぶりにミラノ県以外のコアな場所を訪れてきました。

なんと20年ぶりに行って来たそこは・・・・

カステルセプリオの考古学遺跡地域。

2011年に”イタリアのロンゴバルド族ー権勢の足跡”の7箇所の中のひとつとして登録されました。

私が以前にここを訪れたのは、20年も前のこと。

”北イタリアのロマネスクの教会をめぐる旅”と言う大変コアなオーガナイズツアーのスルーガイドとして。

あのとき、一番感動したのが、このカステルセプリオのミステリアスなフレスコ画と

そしてチヴァーテの聖ピエトロ・アル・モンテのフレスコ画(ヘリで行ったんですよー)。

さて、これはサンタマリアフォリスポルタス↓


最近の調査では、アプシスのレンガは9世紀初頭のもの、と言う説が一番信憑性が高いらしい。

後姿が美しい。しかし、実は正面からも撮ったのだが、自分の指が入っちゃって、恥ずかしくてアップできません。

相変わらずどんくさい。



仕事しながらだから、ちょこっと急いで写真撮っただけなので、あまり上手く撮れていませんが、

これが感動的な、全能者キリスト。微妙な影と威厳溢れる表情は印象深く、感動的です。

これが20年前にものすごいインパクトだったので、ずっと忘れることができませんでした。




これ↑はヤコブ原福音書からの大変貴重なシーン。”助産婦の試練”?この場面をテーマにしたフレスコははじめて見ました。



とにかく謎、謎に包まれているこの一連のフレスコ画。

世界中で議論されたのが、時代設定。古いものでは5世紀説から10世紀説まで色々です。

そして作者。謎なんですが、やはり、少し、ビザンチンか、ギリシャの、つまり”東の画家”説が有力


ちなみにサンタマリアフォリスポルタスは、フオリポルタ、つまりは城壁の外だったってことです。

もうちょっと時間があれば、考古学遺跡のカストルムの跡をもっとじっくり見たかった。

こりゃあ、また次回自力で行くしかないか?公共の列車とバス使って来れるみたいだけど、

面倒だから、そうですね、レンタカー借りたら、ミラノから一時間くらいでしょうか。


そして次はコッレジャータ!(司教さんが居ない参事会聖堂)

実は今回は最初にこのカスティリオーネ・オローナのコッレジャータに行って、

その村の素敵なレストランでランチを取って、それから午後、カステルセプリオに向ったのですが、

ついつい先にカステルセプリオを書いてしまいましたので、このブログは逆行しております。

ランチ場所も必須ですね。

カスティリオーネ・オローナの中心部、Borgoと呼ばれる村。人口なんて200から300人と言う古い町並み。





こーんな素敵なレストランなんですが、お値段はミラノとは比べ物にならないくらいお安い^^

しかし、時間に追われる中で田舎の素敵なレストランに入ってはいけません。

ちょっといいレストランと言うのは、時間にも気持ちにもゆとりのある人が入るものなので、

まあ、2時間以内ならかかってもいいよん、と言う気持ちでゆったり入りましょう。

でなければ、その辺でサンドイッチ、をお勧めします。


さて、コッレジャータなのですが、ちょっと坂を上っていきます。


これを潜り抜けて左へ。


もうちょっと歩くと・・・


近くてこれしか撮れていない。なんせ仕事中なもんで、そんな写真撮るのに夢中になってられない。

スタイルは典型的なロンバルディアゴシック様式。まあ、つまりはゴシックの衣を着たロマネスクっす。


こちら↑でチケットを買います。チケットは6ユーロで、写真撮影料金は6ユーロ。

計12ユーロと言う高級料金ですが、しかし、まあ、マゾリーノのフレスコ画が美しすぎるので、

やはりここは写真を撮っておきたいもの・・・・

マゾリーノと言うと、なんだかマザッチョより劣ったマザッチョのお師匠さんとも言われていますが、

最近はお師匠さんではなく、単なる共同制作者であったと言うのが有力的だそうな。

もちろんマザッチョはすごかった!けれども、マゾリーノも負けずに美しい。



天井はマゾリーノ作




壁画はそれぞれ、ロレンツォ・ディ・ピエトロとスキャヴォと言う画家のフレスコ画。


教会内はこんな感じ。

そしてメインの洗礼堂へ・・・・

これはもう、その色の美しさにため息が出てしまうのですが・・・・

北の方角に当たる、左側半分の建物の保存状態が良くなかったことから、

フレスコも剥げちゃって、それがとにかく残念で残念で・・・・


このキリストの洗礼。水の色!







そしてこの目もくらむような遠近法。ブルネッレスキの作品に影響されたと言われる。

もともとマゾリーノは金細工師で彫刻家であったらしい。

このちょこっとルネッサンスのエッセンスがほんのり香る、後期ゴシックのフレスコの美しさに酔ってしまったのでした・・・・。

美しいものを見ると、本当に心が洗われますね。


そして今回はとある美術の先生とご一緒できたので、仕事とは言えども、先生の解説まで聞けて、

なんだかお得で、素敵な一日を過ごしてきました!

先生、また是非、コアな旅を作って、私をお手伝いに呼んでくれることを祈っています。