ラベル カトリックの行事 の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示
ラベル カトリックの行事 の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示

2017年4月15日土曜日

イタリア人のイースターヴァカンス

明日は復活祭です。イタリア語では、パスクワ、と言います。

毎年復活祭は天気が荒れたりすることが多いのですが・・・

今年の復活祭は快晴の予定。さっさと夏服出さないと・・・。

復活祭は移動祝日なので、決まった日ではありません。

春分の日の次の満月のすぐ後の日曜日と言うわけ。イエス様は金曜日に磔刑にあいます。

ですから、最後の晩餐はその前日の木曜日です。

なぜ、こんな面倒な計算なのかと言うと、旧暦の日付を新暦で表しているからなんだそうです。

生まれた日は決まっているのにね。

まあ、と言うことで、人々は別れるときには、”Buona Pasqua! (ハッピーイースターをねっ!)と言い合います。

ちなみにイースターマンデーは、”Pasquetta (パスクエッタ)”と言います。

ちっちゃいイースターと言うわけですかね。(天使の月曜日、とも言う)

しかし、なぜ、ちっちゃいイースターまで祝日なのかと言えば、イタリアで、これが導入されたのは、第二次大戦後で、連休を延ばすためだったそうです。

天使の導きによって、女性たちがイエスの棺が空であることを目撃し、復活を知った日だそうですよ。

さて、今年は学校が4月13日(木)から18日(火)までの6日間お休み。

オフィスとかは、通常は土日月の四日間、もしかしたら、金曜は半日と言うところも。

個人商店は好きな日に休めますから、やっぱり土日月かな?

もちろん、バカンス好きのイタリア人たちは、経済的に余裕があるかぎり、パスクワバカンスに出かけます。

今年はイースター旅行に行く人たちの数は驚きの1千4百万人!

ん?イタリア人はイースターヴァカンスはどこへ行くの?

今年は天気が良いこともあって、半分の人たちが海へ。

リグーリア(チンクエテッレとかサンタマルゲリータリグレなど)やトスカーナ。

アマルフィやカプリなどに行く人たちも・・・。

そしてなんと35万人がアグリトゥリーズム(農場施設)で復活祭ランチを取るんだそうで。

すっかりアグリトゥリーズム・ブームですね。

もちろん、宿泊施設を兼ね備えているアグリトゥリーズムも多いので、数日宿泊する人も居れば、親戚一同、友人一同でお食事だけ、と言う人も居るでしょうね。

そして!!今や、年間訪問者数がローマを越えてイタリア一とも言われるミラノ。

イースターヴァカンスの訪問者数ではローマに負けちゃうそうですが、第二位と予想されています。

実際に、イースター当日もほとんどの美術館がオープンしています。

あー、こんなことを書いていたら、ヴァカンスに行きたくなってしまいました!

来週はちょうど友人が遊びに来るので、近場で湖にでも行ってみようかと思っています。

今回は写真が全く無いので寂しいので、大好きなチンクエテッレの写真でも・・。



私のイースターヴァカンス、心はチンクエテッレ、と言う事で・・・。



誰か一緒に行きませんかー???






2014年12月6日土曜日

オーベイ!オーベイ!ミラノのクリスマスマーケット

やっとクリスマスツリーも完成し(結局10日間くらいかかったような・・・)

昨日から恒例の4日間のクリスマスマーケット、オーベイ!オーベイ!も始まりました。

明日はミラノの第一守護聖人聖アンブロシウス祭であり、つまりはスカラ座の初日です。

一昨日からはガッレリアでは気分を盛り上げるためにフィデリオが流れていました。

そうなんです、今年の初日はベートーベンなのです。

Foto 10

指揮者はもちろんダニエル・バレンボイム。

万博シーズンの幕開けと言うことで大変重要な初日。

個人的にはドイツ語オペラは今ひとつなじめないのですが。

一昨日の若者(Under30)のための試演ではスタンディングオべーションだったそうです。

(ちなみに、列車の事故によってオーボエ奏者が遅刻したので、15分遅れで開演したようです。

あせったでしょうね・・・・ (本当に列車の事故だったのかしらん・・・?)



今年は聖アンブロシウス祭が日曜と重なってしまい、ちょっと悲しいミラネーゼたち・・・。

と言うのも8日は聖母マリアの無原罪のお宿りの日と言うことで祝日。

7日はミラネーゼたちだけお休みなので、

ミラネーゼたちの願いはやっぱり7日が木曜日か月曜になってくれることかな?

水曜か火曜でも同じことかな?

えいっと一週間お休み取っちゃう人もいるんだろうなあ。

しかし、この景気じゃあ、どんなものか。だんだんヴァカンス計画も地味になりつつあるようだ。

さて、この日を含めた週末に、毎年恒例の伝統あるクリスマスマーケットが開催されるのです。

オーベイ!オーベイ!と言うこの名前は「まあ、素敵!」のミラノ訛りの言葉です。

その語源はなんと1510年までさかのぼり、当時の法王ピウス4世の使者が、

この聖アンブロシウス祭あたりにミラノにやってくる際に、ミラノ人たちの歓迎を受けるため、

子どもたちに山ほど贈り物を持ってやって来たとか。

子どもたちが、「うわあ~、綺麗!まあ、素敵!」と言ったことが始まり、とされている・・・。

昔は聖アンブロシウス教会周辺で行われていたのが、10年ほど前からだろうか?

スフォルツア城付近に移動された。

私たちは仕事する中、ちょっと不便なこともあるから、困ってしまうんですが・・・・

例えば、昨日の朝、バスの乗降場所に行って見たら、露店の人たちの車の駐車場に早変わり・・。




一日目の朝で、平日だし、人もちらほら、と言う感じだったけれども、

きっと今日の今頃(土曜)は人でいっぱいのはず。

昔、お肉を食べていた頃は、露店でソーセージの鉄板焼きのサンドイッチを食べるのが楽しみだった。

たまねぎとかも入れてもらいます。



その場で揚げてくれる平たいドーナツも美味しそうです。

今となっては、海の向こう、日本に在住している娘と一緒に暮らしている頃は毎年二人で行きました。

懐かしいなあ・・・・。

あっ、食べ物ばかりじゃないのでね。ちょっと可愛い小物とかも売っていますよ^^

2014年6月11日水曜日

ドゥオモに入れない???

ガイドやってると、楽しいことばかりじゃなく、辛いこともあり・・・。

特に、イタリア人と仕事をしてると嫌なことも格段に多い・・・・。

二年くらい前からだっただろうか?

ドゥオモの修復費を稼ぐため、ドゥオモのグループ見学は有料となった。

ドゥオモのイヤホンガイド無しでのグループ見学は不可となり、お値段は一人5ユーロ。

結構高いなあとびっくりしたのだが。

じゃあ、個人の観光客は?と言うと、観光客とお祈りに来る信者さんを分ける術が無いので、

しばらくは個人客は信者さんの入る入り口から普通に入って見学ができた。

しかし、一年半前くらいから、今度は2ユーロの撮影料金と言うのを徴収するようになった。

これにもちょっと笑ってしまったのだが、しかし、皆さん!ドゥオモの修復に貢献してください!

などと言いながら説明し、お客さんは「貢献したわよ~~」と。

堂々と好きなだけ写真を取れるので、お客さんにとってもいいかなと思っていた。

日本人は素直だから、ちゃんと撮影料金払って撮って来てくれる。

でも、私はドゥオモで案内してるときに、撮影料金なんて払わずに勝手に撮影してる人を五万と見る。

もちろん、お金を払ってグループ見学にするツアーもあり、フリーにして個人入場にしてるツアーあり。

そうやって平和的にやってきたのだが、ここに来て、ドゥオモの守衛たちが厳しくなってきて、

グループは、たとえ、個人的に入場してもグループだ!と訳わからない理論を振りかざし、

日本人のお客さんだけ(中国人や・・・アジア人もそうかな?)閉め出しをしだした。

なるべく、グループに見えないようにして、イヤホンガイドも外して、ばらばらっと入ってくださいね、

とお客さんに言うのだが、朝早くなんて、日本人以外にドゥオモに入っていく個人客は少ない。

(その上、イヤホンガイドを首からぶら下げたままのお客さんも何人か・・・人の話聞いてくれ~~)

そこで目立っちゃったんだろうね、閉め出しをし出した。

あんまり近くで見てると危ないので、ちょっと離れたところから様子を伺っていたら、

グループはあっちだ!とか言って、開いてない扉の方に追いやって、

言われるがまま、どこに行っていいかもわからないお客さんたちはそちらの方へ歩き出してしまった。

普段は入り口で守衛と言い争うと得なこと無いので、近寄らないことにしてるのだが、放ってはおけなかった。

一体どういうこと?!

西洋人たちは普通に入っていく。

私の同僚たちが、これは人種差別だ!と騒ぎ出す。

「これはグループだ!」

なぜそんなことが言えるの?グループじゃない日本人だって居るし、カトリックの日本人も居るのよ。

グループがフリータイムで個人的に動いているときは、それはグループとは言えないでしょう?

「でも、グループだからだめ!」

正当な理論は全く通じない。

守衛のちょっと偉いのが出てきて、今度は少し汚い言葉を吐き出す。

恥ずかしくないのか??

ここは教会でしょう?教会は全ての人に開かれているものじゃないの?

「ここはプライベートの機関だ!こちらで決められた規則が守られるべきだ!」

話してわからない人間との討論は無駄だ。

結局、ドゥオモ工場の偉い人に電話して、来てもらった。(来てくれた!!)

彼は丁寧に日本人のお客さんに英語で謝って、なんとか、守衛を優しくなだめてくれた。

・・・とそこで、私は時間切れだったので、(最後の晩餐の予約があったからね)その場を去ったのだけれども、

この事件で私の一日は破壊されてしまった。

魂を引きちぎられてしまうほどショックだった。

結局うちのお客さんは3名だけ入れなかった。

なんと80代のお客さん。ミラノに来るのはこれが最後かもしれないのに。

ドゥオモのステンドグラス、見せてあげたかった・・・と思うと涙が込み上げて来る。

イタリアは良かった!って楽しい思い出だけしょって日本に帰って欲しかったなあ・・・。

フランチェスコ法王に手紙を書いてやる!

教会が日本人を閉め出してるんですよ!って・・・。

2014年4月28日月曜日

二人の元法王の列聖式

今日と言う日はヴァティカンでは大変歴史的な日でした。

前々法王、ヨハネパオロ二世と、その二代前の法王であったヨハネ23世二人の列聖式が、

現法王フランチェスコ1世によって行われました。前法王ベネディクト16世も出席しました。

もちろん、ミラノではドゥオモ広場のサムスン・スクリーン(ドゥオモに貼り付けられている)で

中継されていただけですが、ヴァティカンには多くの巡礼者が詰め寄せました。

その数80万人と新聞には書かれていました。(大半はポーランド人?)

地元の人たちを合わせると総計100万人を越える人たちがサンピエトロ広場に集結。

やっぱりセキュリティが大変だったようですね。写真がこちら

密かに思ったのは・・・・ミラノじゃなくて良かったです。

ローマのガイドさんたちは、なるべく仕事を請けないようにしている人も多かったとか。

100万人じゃあ、観光になりませんよね。迷子も心配。


ヨハネパオロ二世は、2011年、死後たった6年で列福され、その3年後と言うスピード列聖。

通常死後数十年しないと始められない調査を、彼自身がマザーテレサのときに死後すぐに始めると言う前例を作り、

そして前法王もヨハネパオロ二世のときに同じことをしたので、スピード列福となったようです。

彼とマザーテレサは、カトリックは必ず聖人とする意図を持っている、と昔何かで読んだけれども、

やはりその通りになったようです。が、不思議とマザーテレサの列聖が遅れているようですね。


ちなみに福者と言うのは、聖人になる一歩手前の段階です。

生前の功績などの調査がなされますが、原則的に言えば、死んでから奇跡を起こさないとなれない・・・。

そして福者になってから、もう一度奇跡を起こさなければ聖人にはなれない。

それじゃあ死んでから起こす奇跡とは???

イエスキリストの時代から、奇跡とは重病を治すこと、瀕死の人間を救うこと、なんだそうです。

難病の人が誰々にお祈りを奉げたら枕元にその人が現れて、そして病気が治癒していた、

などの奇跡が審査で正式に認められると聖人になる、と言うわけですね。


前々関係ないのですが、昨日ミラノは夏で、今日は冬の終わりみたいでした。

突然暑くなったり寒くなったり、一日の間でも寒暖の差が激しいので、

イタリア旅行の場合は半袖から長袖まで色んな服を持っていくことをお勧めします。