2017年4月13日木曜日

ハイライン・ガッレリアと伝説の12匹の黒猫

暑い!暑い!暑い!

ちょっと異常じゃないですかね、この暑さ。まるで夏の4月のミラノ。

昨日、ローマから来た友人が、ローマより暑いってびっくりしていました。

確かに日向は30度くらいになっているのでは?

真夏がやってくる前に、眺めの良いところに上らなくちゃ、と言うことで、今日は高いところ行ってみましょう。(真夏は暑すぎて上れないから・・・)

ミラノで高台から景色を眺めるところ?

まず思い浮かぶのがドゥオモのテラスですが、それじゃあ定番過ぎてつまんないので、

今日は、こーんなど真ん中にありながら、意外と穴場の、アーケードのエレベーターをご紹介したいと思います。

意外と穴場、なのは、もちろん新しいスポットでもあるからです。

二年前(もう二年も経ったのね!)、万博前にオープンしました。



入り口はドゥオモ広場21番(Via Silvio Pelico 2番に直接行っても良いです)


エレベーターにはハイヒール△の表示が・・・。
ハイヒールでも、ぶっといヒールならいいんですが、ピンヒールは歩くのがかなり厳しいからなのです。



入場料12ユーロは結構高いですが、それを払ったあと、廊下にはこんな風にアーケードの歴史が語られております。


階段を上り終えると、こんな景色が。アーケードの真ん中のクーポラを外から見ることができます。



ドゥオモ広場が見えます。左は、ドゥオモ広場側にある、入り口、凱旋門。



そして、アーケードの屋根から見えるドゥオモの景色。青い空に映えますね。



屋根の上から家々を眺めると、魔女の宅急便のキキになったような気分。



マリオ・ボッタによるスカラ座の新しい建設部分、舞台の塔と楽屋が良く見えます。



少し遠くに、複合施設”ポルタ・ヌォヴァ計画”のビル群も見えます。



こちらは、完成されたイソザキビルと、建設中の故ザハ・ハディドビルが見えます。



こんな風に絵や写真で1800年代のミラノの生活などが説明されております。



ところで私は一度も見たことが無いのですが、ガッレリアの屋根には伝説(?)の12匹の猫が住んでいるのです。

正確に12匹どうかわからないけれども、”ガッレリアの屋根の黒猫ちゃんたち”はミラノでは有名なお話です。

昔ガッレリアの高いところに住んでいたおばあちゃんが飼っていた一組の黒猫たち。

おばあちゃんは老齢になったので、別の場所にお引越し。

猫ちゃんたちはガッレリアの屋根に残されてしまった・・・。

(まあ、かなり野生化してただろうし、ガッレリアが猫ちゃんのお家でしたから、。)

もちろんそのうち子猫たちも生まれ、その数なんと12匹。皆真っ黒。

まあ、食べ物なんて、猫が、みゃあ~と鳴いて寄ってきたら、誰でもくれますよねえ。

今回、万博前にこのハイラインをオープンさせる際に、猫たちをどうするのか?となったが、やっぱり猫ちゃんたちはここに残そう、と言うことになったらしい。

大体この野生的な猫ちゃんたち、捕まえる手立てなんか無いだろうー。人間の方が危険。

落ちちゃうぞーーーー。

猫好きなあなた、ミラノに来たら、ハイライン・ガレッリアに上って、猫ちゃんを探してみましょう。

こちらの写真をどうぞ。

追記:余談ですが、grouponで、ハイラインの入場券が6ユーロで買えます。

やっぱり12ユーロはちょっと高いと思うんですよね~。

レビュー見ても、ガッレリアの上は、内側を歩きたかった、とか、ガイドの案内(録音でもいいから)があれば良かったのにとか、そんなレビューだらけ・・・。

まあ、私はたまに上りたくなりますけどね、猫ちゃん探しに♪







2017年4月12日水曜日

最後の晩餐のアルケオロジー展

2019年はなんと私の愛するレオナルドダヴィンチ没後500年記念の年です。

そこで、ミラノ市は”ミラノとレオナルドの遺産”プロジェクトを開始。

その手始めとして、2017年3月24日より5月18日までノヴェチェント美術館にて

”アンディ・ウオーホールのシックスティ・ラストサパー”展(要入館料)を、


そして4月1日より6月25日まで”最後の晩餐のアルケオロジー”展(入場料無料)をスフォルツア城で行っています。

アルケオロジー、つまり、考察、つまりは、ダヴィンチの最後の晩餐が描かれた後の模写ですとか、模写の模写、500年にわたるその歴史を見ることができて興味深い。
95点展示してあります。


場所は、この、フィラレーテの塔をくぐってすぐを左に行った突き当りです。


入るとこのような看板が。


最も興味深い作品の一つがこちら↑オリジナルに最も近いチェーザレ・マーニの作品。
今は失われてしまったダヴィンチのオリジナルがどのようなものだったか、と言うのを目の当たりにできます。



こちらは、スタッフの1人が、↑当時描いた物とされる。つまり、晩餐と同時期のもの。



こちら↑も1500年代のもの。




迫力あるペテロとヨハネ(あ、ユダも左下に・・)は、1800年代のもの。




これまた超興味深い、空襲前の、1800年代の晩餐の部屋の写真。

最後の晩餐を見学した後は、是非是非こちらを見学することをお勧めします!

サンタマリアグラツイエ教会から徒歩10分ほどでお城に到着します。

スフォルツア城美術館 (美術館自体は入館料5ユーロ。ミケランジェロの最後のピエタは必見ですよ~)
火~日 (月曜日休)9時から17時半
撮影禁止。こちらの写真は記者たちを招いてのアンテプリマなので許可されました。
カタログが21ユーロで~す。


2017年4月11日火曜日

ミラノのドゥオモの新しいチケット売り場

ミラノで一番の訪問者数の多い観光箇所と言うと、言わずもがな、ドゥオモです。


何度見てもこの美しさにはため息が出ます。

外観だけじゃないんです。

そのステンドグラスの美しさにも一見の価値あり。

大体外観だけ見て、中に入らずに居られるものでしょうか?

そして、ドゥオモテラスもお勧めです。


天気の良い日はアルプスの山々まで見え、その景色は絶景です。

それだけでは無く、ドゥオモのフライングバットレス、そしてそびえる尖塔を間近で見るだけで、感動の嵐。

なのに、なのに・・・。

4月6日からドゥオモのチケット売り場が新しくなり、通常は新しくなったら、全て便利になると思うじゃないですか?

イタリアは違うのです。新しくなったら、全てが面倒くさくなってしまうことが多々あるのです。

今までドゥオモの南側に黒い掘っ立て小屋がくっついていたのですが、行列がすごいので、本心はそれを解決したかったようですね。

そこで、大きな総合チケット売り場が4月6日にオープンしました。

場所は・・・以前、万博の間レストランがあった、ここ↓


ドゥオモインフォポイント、そしてドゥオモショップ、そしてチケット売り場になったのです。


こちらが入り口となります↑

しかし、今日行って見ると、なんと行列がすごい!!



このような行列に恐ろしくなりました。一体どれだけ時間がかかるのか?

なぜこのような行列ができるのかと言うと、とにかく、番号札をもらう発券機が二つしかないので、そこに並ばないといけないのです。


このような、青いエプロンもどきをしているアシスタントさんがいます。

そして番号の発券機。


この様な画面がでます。その際に、オンライン購入してる人は、TicketOne Onlineを選びますが、それ以外の人は、Biglietteria/TicketOfficeを選びます。

プライオリティは、妊婦、障害者の方、ご高齢の方、幼児連れの方、(のはず)になります。

そして、番号が呼ばれるのを待って、窓口に行きます。

ちなみに、自動販売機も二つあり、そこで購入の方は、この発券機に並ぶ必要はありません。

とにかく、個人のお客様では、オンライン購入をお勧め。

番号札をもらってからの順番が来るのが早い(はず)です。

一番早いのは、個人ガイドをお願いして予約をしてもらうことですが・・・。

オンライン購入はこちらからできます。

当日購入の裏技としては、ドゥオモ美術館の窓口での購入となります。


Piazza del Duomo 12にあります。(王宮の入り口入ってすぐ左)



ちなみにドゥオモのチケットは、ドゥオモ美術館も共通券なので、是非訪れてみてください。

私がお勧めして訪れていただいたお客様は皆さん、すごく満足していらっしゃいましたよ。

ドゥオモのオリジナルステンドグラスを目の当たりにできたり、設計図として使われていた木製の模型があったり・・・。

Ticket Office 1SALA DELLE COLONNE, Piazza del Duomo, 14/a opening : everyday (closed 25 dicembre) 8.00 ~ 18.30. 最終チケット販売: 18.00

Ticket Office 2GRANDE MUSEO DEL DUOMO, Piazza del Duomo, 12 opening : every day 8.45 ~ 18.00 (Monday closed) 最終チケット販売: 17.00. 









2017年4月8日土曜日

ミラノの最高のジェラート

4月の上旬、まだアパートメントには暖房も入っている状態なのに、

すっかり夏のような気候で、街を歩けば、まるでビーチに行くの?と言う様な格好の人も。

4月にこんな洋装してたら、真夏の8月はどんな服を着るのかしら?水着??

まー、とにかく暑いんですよ、日差しが強いので、そうそう、イタリア旅行にはサングラスは必須アイテムですよ!

夏は暑すぎるので、今くらいが最高の気候と言えます、イタリア。

暖かくなると、そうです、ジェラートのシーズンがやってきます。

イタリア人の生活にはジェラートは欠かせない食べ物。

一丁に一軒ジェラテリアがあるような感じですし、

夕食の後、飲みに行った後、皆でジェラート食べに行くか?なんてことになるので、

人気のジェラテリアは通常夜中の0時くらいまで開いているところが多いのです。

うちの近所には、日本にも出店している、ジェラテリア・マルゲーラがあります。

ここはもう老舗で、何十年も前から人気のジェラテリア。夜も人でいっぱい。

近所なので、私も圧倒的にこちらで食べることが多いです。

そして、やっぱり定番はグロムですね、こちらも日本に出店してます。

”昔風ジェラート”とうたっているように、ちょっとあっさりめなのが日本人の口に合う。

私もかなりの頻度で食べます。なんてったって、そこら中にあるので、便利。

ミラノだけでも8店。イタリア中にあります。

しかし、今日は、今ミラノで一番人気と言える、イル・マッシモ・デル・ジェラートを紹介したいと思います。


イル・マッシモとは最高と言う意味ですが、最高のジェラートと言う意味と、オーナーの名前”マッシモ”をかけたのですね~



有名ブランド、ドモリのチョコを使った、なんとチョコフレーバーが堂々の10種類。




でも、私はやはりどちらかと言うと、フルーツフレーバー、それも甘酸っぱい系が好きなので、とにかくフルーツしか選ばない。


結局いつものレモン&マンゴーを選んでしまう・・・。とほほ。たまには別のも食べなくちゃ。
とにかくここのジェラートのすごいところは、アイスが決め細やか。
そして、フルーツそのものの味がするので、レモンはすごーく酸っぱい。美味しい!


こちらはグラニータ。次回はこのパッションフルーツとレモンの二段にしてもらおうっと。


こんなふうにアイスのケーキもありますよ~


残念ながら、ちょっと場所が不便。なので、いつも車持ってるお友達が連れて行ってくれる。

しかし、今では、支店(?)が二店できて、そのうちの一店は私の大好きなコルソ・マジェンタ。

最後の晩餐のあるサンタ・マリア・デッレ・グラツイエ教会から徒歩5分くらい。

ただし、そちらは夜の22時には閉まってしまうのと、こんなにたくさんのフレーバーが無いのと・・・。

(私のようにいつもレモンともうひとつ何かフルーツ味しか食べないものにとっては種類少ないのもあんまり関係ないか。)

こちらの本店は、Hotel Poliziano Fieraや、Hotel Scandinaviaに泊まっている方は徒歩ですぐのところ。


コルソ・マジェンタの方は大変便利なところにあるので、是非、ミラノの最高のジェラート、食べてみて!


2017年4月3日月曜日

ミラノのシスティーナ礼拝堂-聖マウリツィオ教会

ここ毎日、25度くらいまで上がり、まるで夏の景色のミラノです。

今日はミラノの中でも私の最も愛する地区の一つであるコルソ・マジェンタ通りにある、

意外な美しい教会についてお話してみたいと思います。

地元では”ミラノのシスティーナ礼拝堂”などと呼ばれてる、聖マウリツィオ教会です。


外観は、気づかずに通り越してしまいそうな地味な感じなのです。

もともと、ベネディクト派のマッジョーレ修道院の教会として16世紀に建てられました。

その起源は、初期キリスト教時代のですが・・・。

隣は、考古学博物館。実はローマ時代の塔が二つ残っているのです。(これも必見)

それはさておき、建築よりも、とにかく中に入ってみるとこの教会の凄さがわかります。


ミラノのシスティーナ、と呼ばれる理由はこれです。天井、壁、フレスコ画で飾られています。

作者は、地元では著名な、ベルナルディーノ・ルイーニとその息子たち。

ベルナルディーノ・ルイーニは、”レオナルド派”と言われる画家たちの中でも、最も有名な画家。(直接の弟子では無かった説の方が有力)

レオナルドに魅了され、レオナルドの絵の模写もたくさんしておりました。

なので、レオのオリジナルだと思われていたのが、実はルイーニ作だった、なんて作品もあったくらいです。

私は密かにルイーニのファンなので、ここのフレスコ画が甦ったときは嬉しかったです。


特に天気の良い日は光が入ってきて、官能的なほどまでに美しい色が冴えます。


この、最初の部屋は、信者の間、と言って、一般の人もミサに来ることができたところ。




ここからは、奥の、昔修道女たちの間であった部分。
オルガンは1982年に修復された。




最後の晩餐。


幻想的なノアの箱舟。ちょっと奇妙な動物が居るので、を探してみましょう。

ルイーニの壮大なフレスコ画のあるサンマウリツイオ教会は昔からありましたが、

最近になってどんどんビジターが増えているのは、

昔は開館日も少なく、開館時間もずいぶん限られた短い時間だったからです。

1985年から行われた修復は個人の寄付によって細々と進んでいましたが、完成の目処はつかず、

しかし、97年、ミラノポポラーレ銀行が唯一のスポンサーとなり、2015年6月、万博の年にオープニングとなりました。

と、ここにルイーニの色の魔法が甦ったのです。

もちろん、ミラノに訪れたら必見です。

最後の晩餐からも徒歩10分ほど。教会は無料、隣の考古学美術館は入館料5ユーロ。

ここを訪れたら、是非とも訪れて欲しいのが、考古学美術館。

ローマ時代の塔が残る、と最初に書きましたが、それについてはまた今度にしましょう。

コルソ・マジェンタはお洒落な新しい店と伝統的な老舗が混在する、とても素敵な通りです。

是非、次回はコルソ・マジェンタのお洒落なお店の数々もご紹介したいと思います。

サンマウリツイオ教会
開館時間 9時半~17時半 月曜日休
Corso Magenta 13  Milano