2014年6月27日金曜日

DNA検査から劇的展開を見せたヤーラ殺人事件

あれは4年半ほど前の、2010年。なんとも痛ましい事件があった。

ミラノの隣町、ベルガモ市に県庁を置くベルガモ県の田舎町で13歳の少女の殺人事件。

新体操をしていたヤーラと言う女の子が練習場から家までの短い道すがら、行方不明となって、

三ヵ月後に遺体が発見され、すぐにとあるモロッコ人が逮捕されたが誤認逮捕であることがわかり釈放。

このまま事件は未解決のまま終わってしまうのか?と気になっていた。

と言うのも、自分の娘とほぼ同い年の少女にこのようなことが起きて、ずっと心の中で引っかかっていたのだ。

それが最近劇的な展開を見せて行った。まさか!このような形で犯人にたどり着くとは・・・。

まず最初に、殺人犯のDNAを調べていくうちに、犯人の生物学的な父親が判明。

1999年に死亡したバスの運転手のジュゼッペグエリノー二と言う人物だった。

しかし、グエリノーネには法律的な実子のDNA鑑定は犯人のものと一致しなかった。

周囲の話から、密かな関係から彼が女性を妊娠させたと言う情報を得た警察はそれをつきとめ、

とうとうその女性を探し当て、その息子(男女の双子だった)を特定し、DNA鑑定で犯人と一致。

劇的な逮捕にこぎつけたと言うものだった。

少女ヤーラの痛ましい殺人に胸を痛めていたけれども、

ここまで来ると、ドラマや映画より劇的な展開に驚きを隠せない。

こんなことがあるものなのか??

このDNA検査によって、エステルお母さんは、若き日の浮気をイタリア中に広めてしまうことになったのだ。

ちなみに、旦那様、まだご存命中。40年以上も騙されてきたことに怒りを示している。(当然)

体を壊してしまったようだ。確かにずっと自分の実の子と信じていたのを裏切られたのだから。

エステルお母さんは、情けないほどに、潔くない。

「DNA検査は間違ってる。うちの双子たちは旦那の子よ!私はジュゼッペとは知り合いだったけど、

なんの関係も持っていない。」

それでも、旦那様と双子たちのDNA鑑定で親子関係ゼロと言う結果。

昔ならともかく、現在では99%以上の正確さで結果が出てくるDNA鑑定が間違ってると主張するなんて???

若気のいたりが、今になってこんな代償を払わなければならないなんてと、

彼女の絶望もわからないでもないけれども、ここは潔く認めてしまうべきなのではないのか?

否定すれば否定するほどイタリア中に恥をさらしているだけではないのか?

新聞のインタヴューにまで答えて無実を主張してるのは痛すぎる光景だった。

(イタイ、と言うか、浅はかと言うか・・・・)

昨日には、しかし、警察が彼女のところに事情聴取に行った時に、

ものすごくあせって落ち着きが無く、すぐに息子に電話していたので、

それで警察が、彼女の息子が犯人だと確信を持ったと言うことだった。

警察は、彼女は息子が事件に関与していることも知っていたのでは無いか?と疑っている。


犯罪はいつかはバレて罪を償わなければならなくなる。

バレなくても、自分の心と人生から消えることは無い。

嘘を重ねても、結局それを知っているのは自分なんだから。

だから、彼女も深層意識の中で、罪悪感があって、いつかバレてくれることを願っていたのかな?

それで今回こんなことになったのかな?

息子のマッシモ・ボッセッティはヤーラの殺人に関する犯行を否定している。

その奥さんも夫の無罪を信じて疑っていない。

子供たちの気持ちを考えると悲しくなる。

この地域は超田舎なので、殺人犯の家族と言うのは、どんな扱いを受けるんだろうか??

しかし、13歳の娘を失った家族の辛さを考えるともっと悲しくなる。

失った命は、犯人が逮捕されようがなかろうが、戻ることは無いんだ。

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