日常の観光のお仕事は楽しい。
もちろん、慣れた仕事でリラックスの中、見るもの、触れるものに感動してくれる笑顔のお客様とのおしゃべりは最高。
お客様の興奮の波動が伝わってくるので、自分まで初めてミラノに来かの様に気持ちが高揚したりする。
そうすると全てが新鮮に見えてくる。
毎日ドゥオモを何度も見ているのだが、毎日のことなのに・・・
スカラ広場からガッレリアを通り抜けて、ドゥオモの大理石のファザードが視界に現れた瞬間、
私もお客様の歓声と共に胸が熱くなる。”初めて”ドゥオモを見た瞬間にタイムスリップする。
これは私の特技かな?
と、まあ、観光の仕事は毎日同じことの繰り返しがありがちなのだけれども、
お客様は毎日代わるのでそこまでマンネリじゃない。
しかし、もちろん、月に何度かはイレギュラーな仕事もするわけで。
それがスルーだったり、VIPアテンドだったり、通訳だったりする。
昔、子供を産む前は月二回くらいスルーでイタリア中を周った。
子供と離れて暮らすようになってからは、しかし、ミラノのガイドライセンスを取得したので、
スルーはめったに行かないが、実は私の大好きなお仕事。
VIPアテンドは実は苦手・・・日本人のサラリーマン社会に通用するほどに私は気が利かないから。
個人のアテンドの方がお客様とのふれあいが多いので、好きなところもあるのだが、苦手。
そして通訳の仕事は、と言うと実は大好きなのだが、プレッシャーは強い。
25年もイタリアに住んでいるもので、きちっとした日本語の単語が浮かんでこない。
そしてもちろん、どんな通訳も専門用語が必要となるので、前もって単語だけではなく、
その言葉の意味まで調べないといけないし・・・。
現場で話を聞きながら、げっ!この単語がわからない・・・なんて顔が青くなったりすることだけは避けたい。
だから、かなり予習をして気持ち的にある程度余裕がある状態で現場に挑む。
5月の末に4日間の通訳のお仕事。アパレル関係のお仕事だったのですが。
最初は不安だったけれども、でも、予習はかなりしたし。単語帳まで作ったし。ばっちし!!
とある有名ブランドのショールームや工場見学だったのですが、
普段は縁の無い高価なお洋服を見る事ができて、心が洗われました。
やはり美しいものを見ると、幸せになる。
安藤忠雄さん設計の入り口。ショーのときのエントランスになるようですね。
ショー会場の写真も撮りましたが、載せていいのかな?と疑問なのでとりあえずやめました。
これまた安藤忠雄さん設計のメンサ(?)。もちろん販売期間のみのオープンで、ケータリング。
バッフェの豪華なサラダバーに、パスタ、メインはウエイターがサーヴィスしてくれます。
ショールームではイケ面モデル、レディースでは美女モデルたちが次々と服をかえ、魅せてくれます。
ので、メンズのショールームでは女性軍のお客様たちがハイテンションで、
レディースのところでは、紅一点の男性のお客様がハイテンションで写真を撮っていました。
私もラストハイライトのタキシード3人組だけパチッと撮ってしまいました。
予習が大変だけれども、お客様にも喜んでもらえて、今回の仕事は大成功な部類に入ったんじゃないかと。
嬉しいことに、もう、同じオーガナイザーからまたリクエストが入りまして、
達成感と、そして通訳冥利に尽きたわけです。
またお客様たちが皆仲良しで和気藹々となって有意義な4日間を過ごし、
私ともとても仲良くしてくれて、終わっちゃって、何か私も数日気が抜けたような感じ・・・。
すごく寂しかったです。が、今はまた日常に戻りつつあります。皆元気かなあ?
いつかまた皆と会える日が来るといいなあ・・・・。
最後に、毎日私のファッションを褒めてくれて、いい気持ちにしてくれた紅一点のSくんとのツーショット^^
皆のイタリアの思い出の中に私が存在し続けることが光栄ですよ。
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