コモ湖は昔は週に二、三回行ってた時代もありましたが、今となっては、
ツアーもミラノに飛行機で到着した晩一泊しかせず、翌日半日観光して去っていくパターンが増えてしまい、残念なことです。
昔はせめて二泊して、午後はコモ湖で過ごすか、ミラノでフリータイムと言うパターンが多かったのです。
冬は仕方ないとしても、春から秋はこおおおおんなに素敵なんですよ!!
今回は個人のお客様方5名でしたが、二手に分かれて、私は遊覧船(実は水上バスなんだけど)の方々とご一緒。
Navigazione Lago di Como が一応遊覧船として売っているのが、TornoやMoltrasioまで行って、
またComoに戻ってきて、8,50ユーロと言うチケット。
ちょうど暑すぎず、寒すぎず、と言うちょうど良い気候の中、イタリアの強い日差しの下、
コモ湖とその湖畔の美しい景色を見ながらゆったり遊覧・・・・。
やっぱりこの日差しの下だと、景色の色が変わってくるのです。
一方他3名さまはComoのレンタサイクルに挑戦。
こちらはコモの地元ガイドがご案内したのですが、Como BIKE&COと言うのが出来て、
ミラノのBikeMiと同じものなのですが、ここは小規模で市内10箇所の自転車ステーション。
ミラノは二百箇所以上あるので、ちょっと見つけづらかったりするけど、
コモの10箇所なら簡単に覚えられて、廻りやすいでしょうね。
結局お客様方は一日券3ユーロを購入したようです。
ちょっと乗り方に制限があって、24時間有効だけれども、4時間分のお値段と書いてある???
最初の30分はチケットを買えば無料、しかし、30分を超過すると30分毎に50セント追加される・・。
まあ、これはミラノと一緒ですね。
お客様たちはVilla Olmoまで行って、サイクリングを満喫されたようです。
そして皆でまた船に乗って、ランチの予約をしたVilla D'EsteのあるCernobbioまで。
ヴィラ・デステはもともと16世紀、コモの枢機卿トロメオ・ガッリオの館として、
ミラノのドゥオモの建築家の一人である、ペレグリーノ・ディバルディの設計で造られました。
のち、イエズス会の所有になったり、コモの貴族オデスカルキ家の所有ととなったりしますが、
18世紀の末にミラノの貴族カルデラーリ公爵の所有となります。
カルデラーラ公爵の奥方はスカラ座のバレリーナ上がりのヴィットリア・ペルーゾ。
バレリーナ上がり、と言うことで、ミラノの社交界からつまはじきにされていたヴィットリアは
コモ湖畔のこの美しいヴィラにこもり、しかし彼女のヴィラでの湖畔のパーティはミラノの社交界からも
一目置かれるようになり、彼女は時の人(??)となります。
やがて若く美しい未亡人となり、カルデラーリ公爵の遺産を受け継いだヴィットリアは、
ナポレオンが可愛がっていたドメニコ・ピーノ将軍と再婚。
ナポレオンはこのヴィラに招待されていたのですが、結局約束は守られず、
今もそのとき、ナポレオンのために作られた部屋が一部屋残っています。
旦那様ドメニコのスペインでの勝利を称えるためにヴィットリアが作らせた、擬似砦、塔などが、
裏側に残っております・・・。
後にジョージ4世として即位する前、その別居中の妻、キャロライン・ブランスウィックがイタリア旅行中に、
是非にと言う事で、ねばって交渉を続けた後、1815年、このヴィラを買い受け、
彼女がつけた名前が”Nuova Villa D'Este”(ニューヴィラデステ)。
なんでも、自分のご先祖はイタリアの由緒ある貴族、エステ家にあると思っていたとか。
1873年よりホテルとなる・・・・
レストラン・ヴェランダは、昔は毎週のように訪れていたのですが・・・・
イタリアのインフレはすごいですから、今ではすごいお値段に・・・。
デザートまでフルコース食べるとお一人200ユーロくらいでしょうか。
昔はもっと量が多かったのですが、今ではお上品はフランス料理のようです^^
これはメインのお料理。イカメシみたいなもので。またトマトソースが絶妙。
ポルチーニが好評でした。(なぜ画面が赤いのかと言うと、テントの屋根の色で・・・)
フルーティな飲みやすい白ワインを、と言うお客様のご要望にソムリエのお勧めは、
アルト・アディジェのTraminer Aromaticoでした。
お食事後はお庭をお散歩・・・・
有名な石のモザイクのお庭。昔、JALのカレンダーで使われていたなあ。
レストラン・ヴェランダは夏はガーデン席がいいですね。
湖に浮かんだプール・・・・
と言う全てが素晴らしかった、コモ湖での一日でした!(とはお客様のお言葉)
いや~、また行きたいな、コモ。
ヴィラデステも素敵なのですが、もうひとつお勧めはBellaggioかなあ・・・・。
コモ湖は途中から二股に分かれるのですが、その境目の町。
コモの真珠と呼ばれる町です。
次回、アップしてみたいと思います。
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