2015年3月11日水曜日

ロンバルディア美術展ーヴィスコンティからスフォルツアまで

なんだか久しぶりの更新です。

まあ、マイナーブログなのでまったりやっていきたいと思っております。

今日(3月11日)は明日から始まるロンバルディア美術展のアンテプリマに行って来ました!!



その名も”ヴィスコンティからスフォルツアまで”。

私の愛する(?)ヴィスコンティ家にちなんだ美術展と言う事で楽しみにしていました。



これはちょっとつまんない記者会見。でもこれが終わらないと美術展開かないので・・・・。


まず、ヴィスコンティ家の家系図なんかがありまして、そしてヴィスコンティ、スフォルツアの代々の当主の肖像彫刻が。まずはもちろん、ジャンガレアッツオ。初の公爵の位を得た人です。天下統一の野望持ってたんですけどね、残念ながらペストに倒れます・・・・。実は私はこの人が一番好き。



ビアンカマリア・ヴィスコンティ。傭兵隊長フランチェスコスフォルツアに嫁いだヴィスコンティの女性



そして、はい、こちらがフランチェスコスフォルツア。イタリア版豊臣秀吉・・・かなっ??
だからここからヴィスコンティの世からスフォルツアにバトンタッチ。



そしてこちらが、ルドヴィコ・イル・モーロ。ダ・ヴィンチをミラノに呼んだ方です。あ、それから最後の晩餐を依頼した人・・・結局最後はフランスに捕らえられ、獄中で亡くなります。
まー、この人も野心家で、甥っ子から何から毒殺しまくって成り上がった庶子、つまりお妾の子。



美しい女性の胸像は前からも後ろからも、別々の部屋から見ることができるのですが、
髪形がなんせ美しいのでこちら側から・・・・

さて、部屋は時代ごとに分かれています。

1200年代から1400年代にかけての彫像、フレスコ、祭壇画・・・・・





これらは”ジオット派”のフレスコ画



飾り方はなかなか素敵でした。特にライトの使われ方はいいなあ。



これ、確かドゥオモの中にある最も古いステンドグラス。ドゥオモのステンドグラス、いくつか外されていたので、修復してるんだなと思っていたら、こちらにあったのですねー。



ミケリーノ・ダ・ベゾッツオの美しい絵。





これ、確かアメデオです。ドゥオモ工場の建築家として活躍しておりました。



ベアトリーチェ・デステ。ルドヴィコ・イル・モーロの親子ほど年の違う奥様^^ あの、塩野七生さんの”ルネッサンスの女たち”に出てくるイザベラ・デステの妹なのです。



あ、これ、後姿。この髪型も大変凝っております。その当時から、ミラノの宮廷と言うのは流行の最先端を行っていて、もうすでに、ヨーロッパでは「ミラノ人のように着飾る」と言う言葉が存在したそう




こちらも、ドゥオモ工場の建築家としても活躍した、”せむし男”のニックネームで知られていたクリストフォロ・ソラーリの彫像群。


美術展は明日からなので、まだ全部展示されていない部分もあったり、説明の看板があちこちにおいてあったり・・・・

しかし、なかなかすごい量で見所がたくさんあるし、ゆっくり時間のあるときにじっくり見に行こうと思いました。

ヴィスコンティ、スフォルツアと、日本人にはそうなじみがないかもしれませんが、

是非この機会にヴィスコンティースフォルツアの世界に酔ってみていただきたいです。

同僚のイタリア人ガイドさんたちはこういった美術展のガイドの仕事がたくさんあるので、勉強するのですが・・・・

皆美術史専門のプロたちばかり。

もちろん、日本語でのガイドのご依頼はなかなか無いもので、ちょっと残念なのですが・・・・・。

あるといいなあ・・・・。

ヴィスコンティの歴史、スフォルツアの歴史を語りながら、是非とも美術展ご案内させていただきたいものです。

この美術展は6月28日までやっております。

インフォメーションはこちら

まあ、こちらの美術展よりも、日本人のお客様はやはり4月15日から始まるレオナルド展の方が興味ありますよね。

レオナルド展は7月18日までの予定ですが、ちなみに、このヴィスコンティースフォルツア美術展と

レオナルド展の一日有効の共通チケット(18ユーロ)と言うのを買うと、

ヴィス展を見た後、レオ展の行列に並ぶことなく、レオ展に入ることができるんだそうです!

これは裏技だ!

ヴィス展に人を呼ぶための策略ではあるが、ヴィス展、いいですよ。行くべきです!!

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