2014年5月1日木曜日

イタリアの美容室

今日、久しぶりに美容室行ってきました。

結構高いので、あんまり行かないんですが。

日本にもあるグルーポンを利用して、39ユーロでカラー、ハイライト、カット、シャンプー、ブロー。

てなやつを結構利用してきたのですが。

最近はカラーやハイライトは自分でスーパーで買ってやっています。

白髪隠しのため、ハイライトもどきを使って、ちょっと金髪、ちょっと茶髪と言う技を使っています。

今日行った美容室は、昨年の12月に化学薬品を使わないムーヴと言う自然パーマネントをやっているところ。

ちょっと町外れの、典型的な近所の美容室、と言う感じのところなんですが、

おばちゃん、結構上手いし、画期的なことやってるなと思って、また行ってみました。

サイトで買うと安くて、50ユーロ。これはPayPalで払って、カット別料金なので、その場で16ユーロ現金払い。

まあ、面白かったのは、前回行ったとき、その場のおしゃべりを聞いていると楽しかった。

やっぱりイタリアの個人商店の醍醐味はここなんだなあと思った。

客は大体常連客。

店に居る皆で大勢でおしゃべり。店の人間もそこに居る客も全員参加のおしゃべり。

まずは、昼ドラの行方を皆で真剣に討論。

「まさか、こんなことになるとは~」

「いやいや、私はわかっていたわ~」

「そしてこうなるはずよね?」

「う~ん、私は別な展開を期待してるわ」

もちろん、店の人(と言っても、おばちゃんと20代っぽい従業員の女の子一人)もたまに手が止まる。

でもそれでももちろん文句を言う客なんて一人も居ない。

もちろん、私もにこやかに対応。

時間を気にしながら美容院に行くなんてもっての他です!!実はそのときは私は例外だったけど。

前回は午後仕事があって、午前中に行ったから、心の底でははらはら・・・。

しかし、今回は反省して午前中仕事終わっての午後に行ったので、超余裕。

おばちゃんたちの会話にも余裕で参加。

当然のごとく、彼女ら(客とお店の人含めての3人)も私の顔を見ながら、計4人で会話。

特に、年配の人たちは近所の美容院には週一か週二くらいで必ず来ている。

おばあちゃんの年齢になると、家で自分で髪洗わない人も多いので、

(イタリア人は週二回ほどしか髪洗わない人が結構普通に居る)

オーナーのメリーさん(なぜか、マリアのことを”メリー”と呼ぶのが流行っている・・・)が、

「この前の客のバダンテ(老人ヘルパーさんみたいなもの?)がね、良くなかったのよ。

だから、彼女の娘に言ってやったのよ、あれは良くないから、別の人に変えるべきだってね!

そしたら、この人臨時の人だから、ちょっとの我慢なのよって言われて・・・・」

そうしたら、若い20代の従業員が、

「いや、でも、別のお客さんのバダンテが、臨時のバダンテの方が良かったって言ってて・・。

いつものバダンテの時には、食が細くてやせ細っていったのが、臨時のバダンテの料理が美味しいし、

一緒に会話しながら食べてくれるので、体重が増えたって・・・・・」

バダンテに関する会話で花が咲く・・・・。

皆私の顔も見ながら会話するから、私もふんふんうなづきながら・・・・。

う~ん、でも、こ~ゆ~、下町っぽいのっていいなああ、と密かに思ったわけです。

ミラノはお洒落なところも増えて、なんだかお洒落な街ヅラしてるけど、

こ~ゆ~のがイタリアっぽいかな?

イタリアは昔は個人商店文化で、私が来たころ(1989年)、スーパーも少なかった。

個人商店のいいところは、別に商品を買うところだけでは無く、

商店ってのは、一人暮らしの老人も買い物しながら、会話を楽しむ機会だったんだよね。

働く側だって、ただ単に作業をする場所じゃあないんだよね。

お客さんと会話を楽しみながら働く、それがイタリア人の働くと言う文化なんだよね。

それが人生を楽しむ、と言うことなんだよなああ・・・・と。

毎日、買い物したり、美容院行ったりして、思い切りおしゃべりして、

一人ぼっちの老人も孤独を感じることは無い。

私は仕事が遅くても、効率が悪くても、実のところは、こういう古き良きイタリア人の生活文化を愛しいます。

時間に追われない日ってのも大切ですよね。

心の肥やしになります。

しかし、つくづく思ったのは、寡黙な人間(イタリア人にもたまには居る)は美容院勤めできないなあ。

いくらカットが上手くてもね!

ここの20代の子は老人と普通に会話に花が咲くくらいのすごい子。

しかし、イタリア人で寡黙ってのは、居るんだけど、極端に少ないかも???

赤ちゃんのころから、ママが一人でしゃべりまくってるのを聞いているせいか、

イタリア人の子供の会話力はすごいから・・・・。

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