2014年5月19日月曜日

サンマルコ広場のメルカート

最近気持ちの良い快晴の日々が続いている。日陰はちょっと肌寒いけど、日向はやっぱ、暑いな。

日本人は日向が嫌いだから、観光の間はなるべく日陰を探さなくちゃ。

今日はサンマルコ教会付近のレストランで午前観光が終わり。

月曜日。メルカートが立つ日だなあ・・・と言うことで、ちょっといいものが見つかるのを期待して赴く。

イタリアの町では町内に週二くらいの頻度でメルカートが立ちます。



こんな感じでお肉、お魚、果物、野菜から、服や靴、下着までいろんなものが売っています。

この辺り、お金持ちが住んでるから、服や靴なんかもブランドものがあったり・・・。

今日も気に入った靴を見つけて値段聞いたら、180ユーロだったの断念。

よく見たらブランドものだった・・・・。



この季節、私の一番の好物は、すもも。Pesca nociと言います。

あまり甘い果物は好きじゃないのですが、甘ずっぱいのは大好き。

あんまり甘い果物にはレモン汁かけて食べます^^

しかし、このすももは私の好みそのもののあまずっぱさ!!


やっぱり市場の写真が色とりどりな野菜・果物が一番綺麗ですね^^

食に関してはイタリアはほんっとに恵まれているなあと思うのは、

魚も肉も豊富(たこも食べるしね)な上に野菜果物がたくさん採れること。

旬の果物やお野菜をたくさんいただきます。味がまた自然の美味しさでいっぱい。



はいはい、今の旬はズッキーネの花ですね。これの天ぷらが大好物・・・。

それにしても色が美しい。

そしてイタリアの日差しの下では色は一段と鮮やかに見えるものです。


ありゃありゃ、おばちゃんが入っちゃった。

一昨年、26年のイタリア生活に終止符を打って、日本に帰ってしまったグルメの友人の習慣、が、

市場でぶらぶら買い物して、旬の美味しい素材を物色して、料理にまめなだんなが調理する、

と言う暮らしを楽しんでいた。

友人はメルカートでの買い物を恋しく思っているだろうなあ・・・・。

毎日イタリアの愚痴言いながらも、いつかこの国を去ることがあったら、懐かしく思うんだろうなあ。

そうね、一番困るのは、やっぱり食べ物とワイン、そしてカフェかな?


サンマルコ広場のメルカートは月曜日と木曜日です^^ もちろん午前中、14時くらいまでです。

2014年5月9日金曜日

バローロのワイナリー

なんと!

恥ずかしながら、10年ぶりくらいにバローロのワイン飲んできました・・・。

Fontanafreddaと言う、元初代国王所有のワイナリーです。

もともとは国王ヴィットリオエマヌエレ二世ご用達のワイナリーだったと言うところ。

当時は既婚者で4人も子供が居た王が27歳のとき、14歳の少女ローザ・ヴェルチェッラーナと出会い、恋に落ちます。

このワイナリーの館で逢瀬を交わしたとか。そんなロマンティックな場所。

その後、王は彼女のワイナリーを与え、フォンタナフレッダとミラフィオーリの伯爵夫人と言う称号も与えます。

彼女と知り合ってから8年後に正妻と生き別れになった後、周囲の反対を押し切り、彼女と貴賎結婚もしています。

多くの愛人を持っていた王にとっても、彼女は特別だったんでしょうね。

ただの好色ではなかったのですね、純粋な愛情を彼女の抱いていたのですね^^

後、ワイナリーは王とローザの息子の所有となり・・・

なんと今はEatalyがオーナーなんですって。

どおりでこの前Eatalyで飲んだワインがここのワインだったわけだ!



バローロのブドウ畑の絶景です。お天気が良かったので最高でした!




Fontanafreddaのアイデンティティである、縞模様。ワインのラベルもこれが多いです。




12のファミリーがここのワイナリーに住んで作業に従事しているそうです。





樽がたくさん。ユーゴスラビア地方の樫、フランスの樫などが使われているそうです。

昔は栗の木がよく使われていたそうです。



王の時代、1800年代の今では使われていない歴史的な樽。




ここは、昔、ぶどうを足で踏んだ場所。上の穴からぶどうを落としたんだそうです。



明るいイートインスペース。ここで試飲できます。






ホテルもレストランもあるので、のんびり一泊してみるのもいいですね。

ちなみにガイドツアー&試飲(二杯。ネッビオーロとバローロ)で10ユーロでした。

バローロのワインなんて飲んでしまうと、私が毎晩飲んでいるスーパーで1本5ユーロで売ってるワインなんて物足りなくて物足りなくて・・・

毎晩バローロ飲んでる夢見そうです。

2014年5月1日木曜日

イタリアの美容室

今日、久しぶりに美容室行ってきました。

結構高いので、あんまり行かないんですが。

日本にもあるグルーポンを利用して、39ユーロでカラー、ハイライト、カット、シャンプー、ブロー。

てなやつを結構利用してきたのですが。

最近はカラーやハイライトは自分でスーパーで買ってやっています。

白髪隠しのため、ハイライトもどきを使って、ちょっと金髪、ちょっと茶髪と言う技を使っています。

今日行った美容室は、昨年の12月に化学薬品を使わないムーヴと言う自然パーマネントをやっているところ。

ちょっと町外れの、典型的な近所の美容室、と言う感じのところなんですが、

おばちゃん、結構上手いし、画期的なことやってるなと思って、また行ってみました。

サイトで買うと安くて、50ユーロ。これはPayPalで払って、カット別料金なので、その場で16ユーロ現金払い。

まあ、面白かったのは、前回行ったとき、その場のおしゃべりを聞いていると楽しかった。

やっぱりイタリアの個人商店の醍醐味はここなんだなあと思った。

客は大体常連客。

店に居る皆で大勢でおしゃべり。店の人間もそこに居る客も全員参加のおしゃべり。

まずは、昼ドラの行方を皆で真剣に討論。

「まさか、こんなことになるとは~」

「いやいや、私はわかっていたわ~」

「そしてこうなるはずよね?」

「う~ん、私は別な展開を期待してるわ」

もちろん、店の人(と言っても、おばちゃんと20代っぽい従業員の女の子一人)もたまに手が止まる。

でもそれでももちろん文句を言う客なんて一人も居ない。

もちろん、私もにこやかに対応。

時間を気にしながら美容院に行くなんてもっての他です!!実はそのときは私は例外だったけど。

前回は午後仕事があって、午前中に行ったから、心の底でははらはら・・・。

しかし、今回は反省して午前中仕事終わっての午後に行ったので、超余裕。

おばちゃんたちの会話にも余裕で参加。

当然のごとく、彼女ら(客とお店の人含めての3人)も私の顔を見ながら、計4人で会話。

特に、年配の人たちは近所の美容院には週一か週二くらいで必ず来ている。

おばあちゃんの年齢になると、家で自分で髪洗わない人も多いので、

(イタリア人は週二回ほどしか髪洗わない人が結構普通に居る)

オーナーのメリーさん(なぜか、マリアのことを”メリー”と呼ぶのが流行っている・・・)が、

「この前の客のバダンテ(老人ヘルパーさんみたいなもの?)がね、良くなかったのよ。

だから、彼女の娘に言ってやったのよ、あれは良くないから、別の人に変えるべきだってね!

そしたら、この人臨時の人だから、ちょっとの我慢なのよって言われて・・・・」

そうしたら、若い20代の従業員が、

「いや、でも、別のお客さんのバダンテが、臨時のバダンテの方が良かったって言ってて・・。

いつものバダンテの時には、食が細くてやせ細っていったのが、臨時のバダンテの料理が美味しいし、

一緒に会話しながら食べてくれるので、体重が増えたって・・・・・」

バダンテに関する会話で花が咲く・・・・。

皆私の顔も見ながら会話するから、私もふんふんうなづきながら・・・・。

う~ん、でも、こ~ゆ~、下町っぽいのっていいなああ、と密かに思ったわけです。

ミラノはお洒落なところも増えて、なんだかお洒落な街ヅラしてるけど、

こ~ゆ~のがイタリアっぽいかな?

イタリアは昔は個人商店文化で、私が来たころ(1989年)、スーパーも少なかった。

個人商店のいいところは、別に商品を買うところだけでは無く、

商店ってのは、一人暮らしの老人も買い物しながら、会話を楽しむ機会だったんだよね。

働く側だって、ただ単に作業をする場所じゃあないんだよね。

お客さんと会話を楽しみながら働く、それがイタリア人の働くと言う文化なんだよね。

それが人生を楽しむ、と言うことなんだよなああ・・・・と。

毎日、買い物したり、美容院行ったりして、思い切りおしゃべりして、

一人ぼっちの老人も孤独を感じることは無い。

私は仕事が遅くても、効率が悪くても、実のところは、こういう古き良きイタリア人の生活文化を愛しいます。

時間に追われない日ってのも大切ですよね。

心の肥やしになります。

しかし、つくづく思ったのは、寡黙な人間(イタリア人にもたまには居る)は美容院勤めできないなあ。

いくらカットが上手くてもね!

ここの20代の子は老人と普通に会話に花が咲くくらいのすごい子。

しかし、イタリア人で寡黙ってのは、居るんだけど、極端に少ないかも???

赤ちゃんのころから、ママが一人でしゃべりまくってるのを聞いているせいか、

イタリア人の子供の会話力はすごいから・・・・。