2014年12月11日木曜日

魚屋レストラン イル・ぺシェット

魚屋で、魚を選んで調理法を頼んでその場で調理してくれるタイプのレストラン。

大人気のイル・ぺシェットに行って来ました!


ちょっと暗くてよくわかりませんね・・・

晩は19時半からなのですが、5分前に行ったら、もうすでに数人並んでいました。

そして開いたらあっと言う間に行列が。

並んでる間に、グラスワイン?プロセッコが無料で配られました。


外からも魚屋コーナーが見えます。


新鮮な魚が並んでいます、ここから直接計り売り、で、調理法を選びます。

私たちはムール貝のソテーとミックスフリット(から揚げみたいなものですね^^)

付け合せも頼めます。せっかくだから、旬のプンタレッレを頼みました。

ちなみにフィックスメニューも9ユーロとかであるみたいです。


そして右のキャッシャーでお支払い。

私たちはそれぞれ、瓶ビール一本、グラスワイン一杯頼んで全部で30ユーロと言う安さ。

お金を払ったらドリンクだけくれて、番号札をくれるので、呼ばれるまで待ちます。

結構10分くらいかな?15分くらいかな?さして待つことなく呼ばれました。

呼ばれたら、キッチンの入り口に料理を取りに行くと言う、セルフサーヴィス店。


ムール貝・・・・私は実はちょっと苦手でして・・・・

この前食べた小ぶりのは美味しかったけど。もちろん、これも味は良かったんだけど。

友人は、トマトじゃなくて、アリオ・オリオにするべきだったと言っておりました。

(ちなみにパンは有料です)


いや~、これはすごい量でびっくりしました!私はいかが大好物!とくにげそが好きなので。

とにかくげそいっぱい!って頼んでしまいました。新鮮なのを揚げてるから、おいし~


プンタレッレ・・・・ん???って思ったのは~、アンチョビはもっとペースト状にして欲しかった・・・。

でも、旬のプンタレッレが食べれて美味しかったです。

お腹一杯食べました。

周りのイタリア人が何食べてるかきょろきょろ見ちゃった。

結構家族連れも多くて。まあ、食べる食べる・・・。すごい量を次から次へと食べる。

あんなにたくさん魚介類ばっかり食べれないよなと思うくらい食べる・・・・。

でも、ミラノは魚介類(だけじゃないけど)高いので、こんなリーズナブルに新鮮な魚が食べれる場所は貴重だなあと思いました。

また行こう!!!

アペリティーヴォ代わりに来てもいいかもね。

2014年12月9日火曜日

歌手マンゴーの急死

昨日の朝はテレビをつけたら一番のニュースはスカラ座のプリマだと思っていたのだが、

スカラ座のプリマの前に流されたニュースは歌手マンゴーの急死でした。呆然としてしまいました。

それもなんと自身のコンサート中、彼の傑作”ORO”を歌っている途中、いきなり歌うのをやめて、

「Scusate...(ちょっとごめん・・・)」と言ったまま動かなくなって、そのまま息をひきとったそうです。

心臓発作だったそうです・・・・。改めて、人間の命ははかないなと言うことを実感しました。

衝撃的な映像がYouTubeに投稿されていました。


コンサートに来たファンの方たちはもっと呆然としたと思います。

まだまだ60歳の若さで亡くなるなんて。それも急死。ステージの上。歌いながら。

歌手として本望と言えば本望なのでしょうか?

独特な声と、あの美しい高音をもう聞けないのかと思うとなんとも言えない寂しさを感じます。

なんてったって、世界で唯一の声でしたから。


この透明感触れる美しい高音は神様からの授かり物。ぞくぞくしてきます。

マンゴーと言うと、私は一枚しかCDを持っていないのですが、

Come l’Acquaと言うCDの中のMediterraneoと言う曲があるのですが、

個人的にはこれが彼の最高傑作だったと思っている。

Mediterraneo


この曲を聴いていると、頭の中に青い海と空と白い雲が浮かび上がり、ささやかな波の音までしてきて、

これはもう、ほとんどヒーリング・ミュージックです。

それからBella d'estate



Come Monna Lisa


Nella mia citta'




Nella mia citta'はMediterraneoと同様に郷愁をそそるような歌で、大好きです。

それにしても、ネットがあるおかげて、こうして亡き後も彼の歌や映像を楽しむことができるわけです。

ご冥福をお祈りします・・・・

スカラ座、べートーベンのフィデリオで幕開け!・・とデモ

昨日は聖アンブロシウスの日でした。

つまりはスカラ座開幕の日。

今年の演目はなんとベートーベンのフィデリオ!ドイツ語オペラでした。

朝から大変なことに・・・・バリケードだらけで、信号も渡れない。

広場がバリケードでぐるっと囲われている・・・・


あれ?いつもこんなんだったけ???と思ったら、中道社会派(でいいのかな?)のデモ隊が出ると言う予告があったらしい。


アーケード街では恒例のスクリーンが。晩はここで生中継されました。



興奮は高まっていきますが・・・・。私も行こうかなと思ったけど、しかし、この日から寒さが・・・


ドゥオモ広場のツリーも完成。聖アンブロシウス祭と言うミラノの守護聖人の日ですから。

結局私はRai 5で放映されてたのを家でぬくまって観ていました。

幕間のインタヴューには、テアトロに観劇に来ていた人々の反応はマチマチ・・・・

なんと言ってもモダンすぎるフィデーリオでしたから、この反応は仕方ないんだろうなとは思いました。

ちなみに平土間の一番高い席は2400ユーロ(36万円?)だそうです。すごい。

ただし、これらの収入はアカデミーや若者や子どもたちのイヴェントに使われる予定だそうです。

(真実でありますように・・・)

スカラ座はイタリアがフェラーリについで世界に誇る「ブランド」であります。

フィナーレは12分間拍手喝采。スタンディング・オべーション。レオノーラは良かったんじゃないかと思います。

結局売上は230万ユーロ。去年のトラヴィアータより10万ユーロ減だったんだそうな。

しかし、オペラの知名度を考えても、よくやったと言えるのでは?

Rai 5のチャンネルで視聴した人の数は30万人。昨年の半分らしいけど、でも、2012年の

ワーグナーのローエングリンの視聴者は20万人ほどだったことを考えると、これも良い数字。

しかし!!!

デモがすごかったらしい。(写真や動画が見れます

卵にトマト、ズッキーニ、石、花火・・・・・

政府に対する日ごろの怒りをここに思いっきりぶつけたのでしょうか?

(私は通常デモは嫌いなんですが、なんだかしみじみと共感してしまった・・・)

確かに、スカラ座のプリマには政治家も勢ぞろいですからね。

首相のレンツイも大統領のナポリターノも欠席でしたが。(デモを見越してかしら?)

警察、憲兵警察、税務警察、消防隊員から1000人近く動員して警備にあたらせた。

結局警察の負傷者2名、デモ隊の負傷者4名。でも逮捕者無し。

確かにこの政府の下、住むところに困っている人も居る中、スカラ座のプリマだとか言って、

アルマーニなんかのドレス着て、モードを競い合うような夜に、

デモ隊の怒りが爆発する気はわからないでもない。

個人的には、オペラは大好きなんですが。

イタリア政府、いい加減にしろよ!

このままじゃあ、万博にも影響しますよ!

2014年12月6日土曜日

アンチ税金??ベルルスコーニの帰還

先日、グループは二時間フリータイムが欲しいと言うことで、ぶらぶらしていたら、

そういえば、今日はサン・フェデーレ広場でベルルスが演説するってニュースで言っていたなあ、

あら?つい先週まで入院してなかった?体はもう大丈夫なのかしらね・・・・

一度くらい姿を見ておきたいなあ。(いつまで生きてるかわからないし)

ちょっと行ってみると・・・・・


どんどん人が集まってきていました・・・・

しかし、そうね、よくやるわよね、サンフェデーレ広場って市庁舎マリーノ宮の真裏よ。

きっとここでやることに意義があるのね。

反政府であり、反ピザーピア(現市長)ってわけですね。



誰かよくわからないけれども、テレビで見た顔がある。ジェルミー二はさすがにわかった。

しかし、ここからだと後姿しか見えないなあと思って思わず正面に移動してみると・・・

ちびの私には何も見えない。声はすれども姿は見えなーい。

そうこうするうちに16時過ぎに次女バルバラの演説(すぐ終わった)が始まる・・・・

やっぱり姿は見えないが、手を高く伸ばしてスマホでとりあえず撮る・・・・


そしていろんな人の演説のあと、シルビオ登場!!


とくにシルビオはちっちゃいし、見えない。やっぱり手を伸ばしてスマホで撮るしかない・・・


広場は熱烈なベルルス・ファンで熱くなっていたが、演説は特に具体的案を話すでもなく・・・・

そりゃあ、この税金地獄から救ってくれるんだったら、そして年金保障してくれるんだったら、

私だってベルルスに投票するわよ。

(選挙権無いけど・・・・・)

22パーセントの消費税(まだ上げるって言ってる・・・・)に、高い所得税。

年金の積み立てだって、私は税金だと思ってる。きっと返ってこないんじゃないかなと。

この国では「政府は泥棒」ってのが、国民の口癖だ。

税金で倒産する中小企業もあるらしいから・・・・。

一番手っ取り早いのは議員の給料を激減させることでは?

もう思い切って、議員は無償で働くてなことにしちゃえば、本当に国のために政治をやってくれる人が議員になるのでは?

(昔のヴェネツイア共和国みたいに)

一応公共企業体のマネージャークラスの年収が最高31万1千ユーロまでと、

(4千5百万円くらい?)今年の4月から上限が設けられた。

それまで年収億単位の収入を得ていた人がたくさんいたのだ・・・・!

トレニタリアは一応は国鉄を引き継ぐ民営会社とはなっているは、実は国有企業子会社。

ここの幹部の年収が85万ユーロ(1億2千5百万円?)であることがマスコミが報道。

「給料を下げられるなら、やめてやる!」

の発言にFBでも大炎上「とっととやめろ!!!」

国有企業じゃなくて、どんどん公社を民営化させる、それも外国資本の方がいいんじゃないかな?

それしかイタリアが救われる道は無い?

そうそう、近所のスーパー”ビッラ”がカレフールになります。

なんと、ロンバルディア州、リグーリア州、アオスタ州のビッラ53店舗がカレフールに買収されたそうです。

そろそろ中国に支配されると思ってたら、実はフランスの支配下か???

オーベイ!オーベイ!ミラノのクリスマスマーケット

やっとクリスマスツリーも完成し(結局10日間くらいかかったような・・・)

昨日から恒例の4日間のクリスマスマーケット、オーベイ!オーベイ!も始まりました。

明日はミラノの第一守護聖人聖アンブロシウス祭であり、つまりはスカラ座の初日です。

一昨日からはガッレリアでは気分を盛り上げるためにフィデリオが流れていました。

そうなんです、今年の初日はベートーベンなのです。

Foto 10

指揮者はもちろんダニエル・バレンボイム。

万博シーズンの幕開けと言うことで大変重要な初日。

個人的にはドイツ語オペラは今ひとつなじめないのですが。

一昨日の若者(Under30)のための試演ではスタンディングオべーションだったそうです。

(ちなみに、列車の事故によってオーボエ奏者が遅刻したので、15分遅れで開演したようです。

あせったでしょうね・・・・ (本当に列車の事故だったのかしらん・・・?)



今年は聖アンブロシウス祭が日曜と重なってしまい、ちょっと悲しいミラネーゼたち・・・。

と言うのも8日は聖母マリアの無原罪のお宿りの日と言うことで祝日。

7日はミラネーゼたちだけお休みなので、

ミラネーゼたちの願いはやっぱり7日が木曜日か月曜になってくれることかな?

水曜か火曜でも同じことかな?

えいっと一週間お休み取っちゃう人もいるんだろうなあ。

しかし、この景気じゃあ、どんなものか。だんだんヴァカンス計画も地味になりつつあるようだ。

さて、この日を含めた週末に、毎年恒例の伝統あるクリスマスマーケットが開催されるのです。

オーベイ!オーベイ!と言うこの名前は「まあ、素敵!」のミラノ訛りの言葉です。

その語源はなんと1510年までさかのぼり、当時の法王ピウス4世の使者が、

この聖アンブロシウス祭あたりにミラノにやってくる際に、ミラノ人たちの歓迎を受けるため、

子どもたちに山ほど贈り物を持ってやって来たとか。

子どもたちが、「うわあ~、綺麗!まあ、素敵!」と言ったことが始まり、とされている・・・。

昔は聖アンブロシウス教会周辺で行われていたのが、10年ほど前からだろうか?

スフォルツア城付近に移動された。

私たちは仕事する中、ちょっと不便なこともあるから、困ってしまうんですが・・・・

例えば、昨日の朝、バスの乗降場所に行って見たら、露店の人たちの車の駐車場に早変わり・・。




一日目の朝で、平日だし、人もちらほら、と言う感じだったけれども、

きっと今日の今頃(土曜)は人でいっぱいのはず。

昔、お肉を食べていた頃は、露店でソーセージの鉄板焼きのサンドイッチを食べるのが楽しみだった。

たまねぎとかも入れてもらいます。



その場で揚げてくれる平たいドーナツも美味しそうです。

今となっては、海の向こう、日本に在住している娘と一緒に暮らしている頃は毎年二人で行きました。

懐かしいなあ・・・・。

あっ、食べ物ばかりじゃないのでね。ちょっと可愛い小物とかも売っていますよ^^

2014年12月4日木曜日

バルサミコ酢工房と生ハム工場

今年も昨年と同じ調理学校の皆さんとバルサミコ酢工房、生ハム工場見学に行ってきました。

まずはバルサミコ酢。言わずと知れたモデナ。

モデナのバルサミコ酢トラディツィオナーレ(熟成期間12年)は世界的に有名なブランドです。

昨年と同じマルピギでしたが、昨年までのヴィッラは事務所となってしまい、

現在の新しいところに、セラーもテイスティングもショップも移動してしまったそうです。


ちなみにこれは去年の写真。こっちの方がムードあるんだんもの。セラーっぽい。

熟成させる場所は必ず二階。ワインと違って地下はNGなんだそうです。

生徒さんから質問が・・・どうして樽は黒いんですか?

実は樽を長持ちさせるためにバルサミコ酢を水で薄めたものを年に一度塗るんだそうです。

バルサミコ酢熟成中。

モニカさんがバルサミコ酢トラディツイオナーレのできるまでを語ってくれました。

年に一度の移し変えの秘訣・・・色んな木の樽に移し変えながら香りをつけていきます。


そして下に降りてテイスティング。これが楽しみ。

若くて酸っぱいのから、どんどん甘く濃厚になる熟成期間の長いものまで順番に試飲して行きます。

「皆お行儀がいいから、特別に50年ものを出してあげるわ!」モニカさん出血大サービス!

1730年と言う、マルピギ最古の樽で今も熟成中のバルサミコ酢を試飲させてもらえて皆大感激。


この樽はテイスティングの部屋の横に一つ置かれていたので、何か歴史あるものなのかな?
あとで聞こうと思ってすっかり忘れてしまったので、ただただ謎な樽。


マルピギの紋章です。

モデナでも最も古いアチェタイアの一つです。創業は1850年。

バルサミコ酢入りのチョコレート(15個入りで10ユーロ)なんかお勧めですよ!

しかし、今年の子どもたちは皆リッチで熱心で、12年もののトラディツオナーレが売れる売れる・・・。


そして一路パルマはランギラーノへ!

こちらも昨年と同じ場所ラ・ペルラ

迎えてくれたのは自称鼻利きのカルロさん

もう一時半だったので、先にランチかな?と思ったけど、カルロさんが先に見学だ!

と言うので、じゃあそうしましょうか・・・・



豚のもも肉の到着・・・・



一年かかってこうなります。

ちょっと匂いで、気持ち悪くなってしまった女の子が数人居て、すぐに出て行ってしまった。

確かにあまり良い香りはしません・・・バルサミコ酢とは大違いですね・・・・

見学後はランチ。4種類のハム、サラミ類の盛り合わせの前菜とリコッタのラビオリ。

ラビオリ、実は毎年あまり生徒さんたちに人気無いんですが・・・・

ホームメイドケーキは家庭の味、と言う感じで皆満足していました。

昨年に引き続き参加した生徒さんも二名ほど居て、私のことも覚えていてくれて嬉しかった。


若い子たちとの交流ってほんと楽しいです~~~

先生、また来年もお待ちしておりますね!

ラファエッロのエステルハージの聖母


一週間以上前から取り付けが始まって、昨晩やっとイルミネーション付け出してたドゥオモ広場のツリー。



 今年は、でも、ガッレリアの入り口の凱旋門が修復中でちょっと悲しい。



毎年恒例のドゥオモ広場のクリスマスマーケットも始まりました。美味しそうなものがいっぱいです。

このマーケットは確か、エピファニー(1月6日)まで開催されます。

クリスマス色で染まってきましたミラノ。

毎年恒例のマリーノ宮(市庁舎)での入場料無料の展覧会も昨日(12月3日)から始まりました。

今年はラファエッロのエステルハージの聖母がブダペスト国立西洋美術館から出張中。

「聖母の画家」とまで呼ばれたラファエッロの聖母子の作品の一枚。

Raffaello, Madonna col Bambino e San Giovannino

聖母マリアが絵の中心にあり、幼子イエスは岩の上に座り、幼子ヨハネに手を伸ばしている。

聖母はイエスの動きを支えながら、体をひねり、ヨハネの方を見つめている。

ヨハネは巻物のメッセージを読み取ろうとしている・・・・。

ちなみに!!


これ↑は
ウフィッツイにある習作です。

ラファエッロはフィレンツエで構想され、ローマで描かれたと言われています。

と言うのも、完成された作品の背景には習作には無い、フォロローマ-ノのヴェスパシアヌスの神殿を連想させる遺跡が書き足されています。

そして他にも二人のレオナルドの二人の弟子たちの作品。

中でも興味深いのは、フランチェスコ・メルツイ作と考えられている、ダ・ヴィンチの岩窟の聖母の一番美しい模写と言われる作品。

ちなみにメルツイはダヴィンチの一番弟子とも言える存在で、ダヴィンチが亡くなる際、自身の手稿を彼に託しました。

Francesco Melzi, Madonna col Bambino, San Giovannino e un angelo

これ、是非見てみたいですね!!楽しみです。

オルソリーネ学校の所蔵です。

ところで、岩窟の聖母はロンドンのナショナルギャラリーのとルーブル美術館のと二枚存在します。

私としてはルーブルの一枚の方がダヴィンチらしさが出ている一枚だと思うのですが。

(ナショナルギャラリーのは、デ・プレディス色が濃厚)




そして、もう一つはやはりダヴィンチの優秀な弟子の一人として有名なボルトラッフィオの作品。

G. A. Boltraffio, Madonna con il Bambino

こちらはポルディ・ペッツオーリ美術館の所蔵です。

1月11日までやっていますので、ミラノを訪れる際は是非見学をお勧め。

なるべく早い時間とか、クリスマス以降の方が空いています。

とくに土日の午後は行列がとぐろを巻いていますよ。

時間は、通常9時半から20時まで。木曜日だけが22時半まで開いています。

7日だけ昼の12時に閉まります。(なんてたってミラノの守護聖人聖アンブロシウス祭)

また、24日、31日も18時までで~す。

2014年11月22日土曜日

脱税と賄賂

先日、脱税を見逃してもらうために財務警官のポケットに500ユーロねじ込んだ中国人が逮捕されたニュースがあった。

なかなか正義感溢れる警官だったのだなあと逆にびっくりしたが、

昨年の二月にもあったらしく、まあ、そんな正義感溢れる警官は一年に一人と言うわけか。

賄賂は多分日常茶飯事。逮捕された中国人の方が驚いたに違いない。

世界的に見ても、税金の高い国ほど脱税率が高く、この国の税率は密かに世界一とも言われている。

脱税に関しても、総合的には世界一高いとも言えるのでは無いか???

税金を下げてきちっと徴収する方法があればそっちの方が効率良いのではないか?

消費税に関しては22%で、ハンガリーの27%や、北欧各国の25%には及ばないが、

しかしその分社会福利がきちんとしてるんでよね?!と聞かれても、果たして実際そこまでだろうか?

そして新聞には難民への助成金一日40ユーロ出すってレンツイが言っているだと???

嘘も作り話も飛び交い、新聞の記事もよ~く検証しないと何が真実かわからない。

しかし、この高額な税金の使用の仕方をわかってない自分勝手な政治家ばかりで。

だから、結局は、国民VS政府の戦いとなっている。

正直者が一番バカを見てしまう結果になる国。

一体この国の行き着くところとは??


夢のスーパーカー、パガーニ!

数日前、とある自動車大学校の研修旅行の通訳の仕事でエミリアロマーニャ州に行って来ました。

そこの学校の研修旅行は毎年恒例で、数日間の間にドイツからイタリアから、

車ばかりマニアックに見て廻るものびっくりするほどコアなツアーです。

午後スイスからイタリアに入ってきて、まずはフェラーリミュージアム。そしてボローニャ泊。

翌日は午前はまずランボルギーニミュージアム。ホテルから45分くらいで到着。

ガイデッドツアーを予約して、内部の人が説明してくれました。

(先日行ったときは、自由見学だったので、やっぱりガイドしてもらうのがお勧め)

その学校は毎年常連なので、彼らもものすごーく親しみを持って迎えてくれて、

「貴方たちは特別だから」と言って、ガイドが、パカパカとドアを開けて見せてくれたり、

なんと何人かの生徒を運転席に乗せてくれたものだから、先生も生徒たちも私も興奮してしまいました!!

大満喫してランチはまたマラネッロに戻ってフェラーリ御用達のレストラン、イル・カヴァッリーノにて。

もともとはフェラーリの経営で84年からマリオネーリSPAに移ってはいますが、

フェラーリと切っても切れない関係です。

 
エントランス


 内部はエレガント


 フェラーリ色でいっぱい。ジル・ヴィルヌーヴのポスターがあってうっとり
ちなみに今の若い人は車好きでも、ヴィルヌーヴを知らないんですね。伝説のレーサーなのに・・・


 フェラーリのランブルスコです。


 フェラーリの食器です。ちなみに生徒さんがこれ欲しいって言ってたけど、販売してなかった。コーヒーカップとかはあるんだけどね・・・。

 かぼちゃのラビオリ。他の人は皆、グリーンニョッキ食べてました。美味しそうでした。


 メインは・・・ヴェジタリアンなので、ただの野菜に焼きチース。皆は美味しそうなポークのロースト食べてました!


デザートはチョコレートケーキ。外側はカリカリ。中はとろっと・・・。甘党ではないけれども、外側食べました。

実は私も久しぶりにイル・カヴァリーノでお食事させていただきました。

なかなか高級だし、それでもここを外さないところがすごい学校だなあと。

そして午後は一路、スーパーカー製造のパガー二の工場へ。

残念ながらオーナーのオラシオ・パガーニさんは故郷アルゼンチンに出張中で会えませんでしたが、

その分サーヴィスしてガイドしてくれた女の子がいつも見せてくれない工場の部分を特別に案内してくれたり、

テストドライバー(イケ面)の方と記念撮影させてくれたり、

ウアイラの音(でもツインターボだからちょっと静か)を聞かせてくれたり、

サーヴィス満点だったので、皆も先生も私まで興奮してしまいました。

入るといきなり、ゾンダとウアイラが迎えてくれて・・・・・

どうみても、ウアイラ、かっこいい。ゾンダ、ウアイラの前にはちょっとかすんで見えました。


 ウアイラ。中も外も色はお客様のオーダーメイド。ピンクの内装でもOKだそうです。
なんてったって、億単位のお値段ですからねえ。


 内装。ぱかっと開けて見せてくれました。

ガルウィングドア、かっこよく開きます。


その後、説明を聞きながら、カーボンファイバー作ってる作業所から、窯のある作業所などを見学の後、外に出ると、なんと、トランスフォーマー4に使用されたウアイラが!!
映画の中ではロボットに変身するんですけどね。


ひゃあ、このカッコよさにはもうお手上げでした!!とにかく美しい!

エンジンはメルセデスAMGのものを100%使ってます(イタリア製じゃないところがアルゼンチン人?)

とにかく各パーツ、その道の最高峰のメーカーのものを使用している。(タイヤは我らがピレッリ)

年間の生産数が30台くらいだそうです。

既に手作り的な印象があるランボルギーニが年間2000台以上って言っていたので、

その数の少なさにびっくり・・・と言っても超超高級スーパーカーですからね。

日本人のお客さん多いって言ってましたが。(40%がアジア客、30%アラブ客、30%アメリカ客)

日本ではビンゴスポーツがディーラーです。

・・・・・・・と興奮冷めやらぬまま、夢心地で工場を後にしました。

個人的にはランボルギーニのシャープなスタイルのファンなんですが、

パガーニのカロッツエリアは独特の曲線を使って、なんと言うか未来の宇宙船のようなスタイル。

アメリカンテイスト的な印象もありますが。

また是非訪れる機会があるといいなあ・・・・。

大人しめの生徒さんたちも、興奮しているようでした。

そりゃあ、これを目の当たりにしちゃったら、興奮せざるを得ないでしょう!!

素敵な思い出になったんだろうなあ・・・・。

全然関係ないんですが、おまけに翌日の朝の朝焼けの写真です。絵画のように美しかった!


2014年11月2日日曜日

フェラーリ&ランボルギーニミュージアム

なんだか今年の秋は暖かかった。つい二週間前まで半そでを着ていたので、まだ夏物もしまっていない。

7,8月となんとも涼しい夏にイタリア人は文句だらけだったけど、

9,10月は夏のような秋だった。

11月に入って朝晩冷えるのでやっと薄手のダウンは着れるけど、日中は汗かくくらいだ。

10月は(嬉しい?)悲鳴がでるほど忙しかった。11月に入ってやっと(精神的にも)余裕が出てきた。


・・・と言うことで、先日、二日連続で、フェラーリミュージアムランボルギーニミュージアムに行ってきました!

自動車大学校の生徒さんたちのお供で行ってきたのですが。

バスでミラノからワンストップで、2時間45分くらいでマラネッロのフェラーリミュージアム到着。



ここで皆で記念撮影しておりました。


現在、カリフォルニアドリーミングと名づけられたイヴェント開催中です。



入り口はいってすぐのところにある車



故エンゾー・フェラーリのオフィスを再現したもの。

生徒さんたち、「これ、本物?」て。なわけないでしょ~。生きてないし。剥製じゃないんだから・・・。




1997年から2008年だったかしら?F1に使われたフェラーリの車がずらり。

反対側にはトロフィーがずらり。



宇宙船みたい・・・



出口にあるショップ。意外と小さい。ミラノのフェラーリショップの方がはるかに大きいぞ。

私が昔、ちょくちょく行ってた頃とは比べ物にもならないくらい大きくなっていました!

そしてマラネッロの街中にはビニールくっつけたままテスト走行してるフェラーリにたまにお目にかかる。

また、ミュージアムはフィオラーノ・サーキットのすぐ横にあるので、姿は見えなくても、

サーキット内をテスト走行しているフェラーリの音ががんがん聞こえる。

個人で行かれる場合は、モデナからバスが出ているようです。

ちなみに、フィオラーノ・サーキットと工場を少し見学できるツアーもあります。

こちらから。

私も11月にはまたミュージアムでのグループとの待ち合わせのサーヴィスがあるので、

列車で、自力でたどり着かなければならないので、バス、乗ってみます。


さて、フェラーリミュージアムの後、近くでランチの後、一路、ランボルギーニの町へ!

フェラーリと言えば、昔F1好きで、モンツアにもレース観に行ってた私にとっては、”F1”の車。

しかし!!ランボルギーニと言えば、小学校の頃に憧れた、夢のスーパーカーですからね、

私もだんだんテンションが高くなってきました。

マラネッロからバスで約45分。サンタ・アガタ・ボロニェーゼに到着、後すぐに着いちゃった。


まずはこんな感じで、普通のショールームみたい。




これが一番最初に作られた350GT



私の夢の車、カウンタック!

さすがはカウンタック。大人気で、私の息子のような年代の生徒さんたちも、皆カウンタックに群がっていました。年代を問わず、カウンタックは万人の夢の車なんですねっ



後姿も美人^^



まつげのミウラSシリーズ^^





ディアブロ~~




まつげ無しのミウラちゃんは40周年記念のもの




またまたミウラちゃん。やっぱりランボルギーニの顔ですから・・・




これって、ムルシェラゴ?



ガヤルド?イタリアの交通警察に
ナポリあたりの犯罪者追跡に使われたとか?ほんと?



ここまでくると、バッドマンの車みたい・・・



アヴェンタドール・ロードスター。ため息が出ます。



そして外にはアヴェンタドールが・・・・。日によって置いてある車種が違った。


ハリウッドの憧れの大スターに会っちゃったような、大満足の一日でした・・・。

また今月も二度ほど行く機会があるので楽しみです。

ちなみにランボルギーニクッズのショップは・・・そのお値段の高さに皆びっくり・・・。

車だけではなく、小物も高級なんですね・・・・。

やっぱりランボルギーニの高級感、ハンパ無いです。

次回は、ランボルギーニを越えるパガーニの工場訪問もあるので楽しみです。